石段


先日、アジア・アフリカ会議(バンドン会議)の60周年を記念する首脳会議が22日、インドネシアの首都ジャカルタで開幕しました。

その開催地インドネシアのジョコ大統領の演説内容です。


新たな国際秩序構築を、インドネシア大統領がバンドン会議で演説

[ジャカルタ 4月22日 ロイター] - インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は、ジャカルタで開幕したアジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念首脳会議で演説し、新興国に開かれた新たな国際金融秩序が必要とし、ブレトン・ウッズ体制の「古びたアイデア」から脱却すべきとの認識を示した。

この会議には、中国の習近平国家主席や安倍晋三首相が出席している。

インドネシアは、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバーの一つ。AIIBは、世界銀行やアジア開発銀行(ADB)を脅かす存在とみられており、米国と日本は参加していない。

ジョコ大統領は演説で、AIIBには言及しなかったものの「世界の現実は変化している。世界経済の問題は世界銀行や国際通貨基金(IMF)、ADBによってのみ解決されるという主張がある。こういうのが変わる必要がある」と述べ「われわれが新たに台頭する経済大国に開かれた新たな国際経済秩序を構築することは責務である」とした。



私が昨年の秋から方々で当時から主張してきたことの予測は大体当たっていたと思います。

昨年が実は第1次世界大戦から100周年であり、今年は戦後70周年、そして60周年めのバンドン会議は、米ソいずれにもくみしない非同盟運動の源流になった歴史的会合で冷戦終結と参加国の経済成長といった国際情勢の変化を踏まえてアジア、アフリカ諸国の連携を一層強化し、両地域の繁栄と国際社会における発言力を高めることを目指しています。

今月に入り、ようやく日本国内でのアジアインフラ投資銀行に注目を集められましたが、それだけでなくシルクロード基金、BRICS銀行の設立と続いていて、

この時点で歴史的な国際旧秩序と旧体制のお役ご免が世界中に公けの場で知らしめられたことを意味しています。




今年2015年は中国政府は、第12次5カ年計画(11~15年)の最終年となる計画の達成と次回の第13次5カ年計画(16~20年)への準備期間になっているということです。

つまり、今年の5月がロシア、8月が日本、9月が中国でそれぞれの戦後の各式典があって、この勢いからの新体制で国際経済は新しい計画へ移行していくでしょう。

日本国内は行政の長である首相が小泉政権の後、2006年から約10年の間に6人も変わり、ここに本質的な現代日本の問題があって政策の混迷と空回りに日本国民全体が振り回され、結果としては現在の状況になっている事実だけが残った、ということだと思います

日本は戦後、政財界が米国側と共同体で行ってきたこともあり、アジア新興国が主導していく新秩序、新体制側にことごとく対抗しネガティブ・キャンペーンを起こして反発しイメージダウンまで行う欧米西側諸国のグループに属して共闘をしていました。

つまり西洋列強の国の政府がアジアに影響を与えてきた20世紀までの立場から逆転し、アジア新興国共同体の主導による組織体へ、

アフガニスタン、イラク戦争の費用負担などで巨額の負債を抱えた西洋諸国政府も仲間入り出来たという構図です。

(長い期間に見下されていたアジア諸国が見上げられる立場へ昇華された時代の到来です)

米国と同盟になっている日本の状況は、政財界、政党、企業関係者などで、人それぞれの今までの立場的な立脚地で意見がたくさん分かれて何も決められない最中が現状です。

しかしながらもう既に、国際新秩序が形成されていく組織機構が発足したことによる影響で、

もう解り易いことに、財界は反応し始め、いつものようにスタート遅れで後ろ手からの猛ダッシュを始めたことがあちこちのアクションから解りやすく見えています。

こうなると今後は政府与党や関係者の方もどんどんと日本の場合は動き出すので、暑い夏は結構精神面で鍛えられて、涼しくなる秋あたりで責任追及が始まって、10月から新しい体制の準備委員会みたいなものが動き出し、来年の今頃が全体でようやく、というパターンになっていくと思います。


日本は伝統的に「武士の情け」があって敗者にも情をかける面があります。

(※中国式なら、速攻で追い出して、そのまま関係者もぶった切りなので、これは良い面だと感じます)

そのために次世代型への新体制への移行というのは、おそらく多くためらう人も出て、不安になっていく方々もあると思います。

しかしながら、これらは世代間でかなりばらつきが出てくる可能性が大きいでしょう。

柔軟な頭脳と分析力を持ち、将来的な展望に向けた応用力の持てる人はチャンスだと思います。

もっと解りやすくいえば戦後日本システムで頭が硬くて応用力が利かないで、利己的ご都合主義者はチャンスばかりか、すべてを失うことになると思います。

ここ5~6年の間に日本国内で不自然なかたちで報道を通じて「親米、反アジア共同体」を画策してきた政府与党内グループやマスメディアに出ては精神性妄想障害を起こしては恐怖感を煽っていた雇われ学者やジャーナリズム作家たちは、今までの責任を取らされるハメになると思います。

(もう既に方々でトーンダウンして来ている人たちが、そうです)

また今このようなかたちで思うのは、善良な国民達が迷惑を蒙っていたと実感しています。

多くの皆さんが共通して行うべきは、冷静に日本国内を見通し、自身や周りが豊かになっているかどうか、を考えてみればよいことだと思います。

それを何故か皆さん口を揃えて同じなのは「先ず○○が!」「だって○○が!」「○○の方が!」「○○が危ない!」という口癖です(これは精神性妄想障害の特徴です)

それも本当に事実か、どうだったのかを冷静に考えて欲しいと思います。

私はよく例にするのですが、振り返れば、

日本国内の10数年の間に実際にあった出来事では、

「耐震偽装マンション販売」「食品偽装問題」「捏造ダイエット問題」最近にまであった「詐欺的医療行為」

まだそれらに「ライブドア事件」最近の「ビットコイン」などなど、を上げればキリがありません。

これらに共通するのは「悪質な日本人が善良な日本人を騙す行為」になっています。

あるいは行政のしくみや財界のやっている事を究極に見ていると「何だ騙してもいいんだ」とか思う人達が出てしまうことです。

私達の普通世間での日本の問題は先ず、実は身近なところからの生活習慣や意識感覚の改善が大事で、当たり前のことですが、外国はその後が現実だと思います。

そしていつも「凄いな」と思うのは、まったく普通の日本人で中国に興味もなく、関係者もいなく、行く予定も仕事もする予定がない「人」で報道でのネガティブ・キャンペーン記事を見過ぎて信じ込んでしまって「中国はけしからん!」と怒っている人で、

気をつけないとまったく関係ないことが理由で自分の内面からイライラして心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしてしまうようなことです(※循環器疾患が一番医療費が高いです)

それにかつて戦前の日本が満州国の建国精神で目指していた「五族協和:満州、蒙古、中国、韓国・北朝鮮、日本」の五民族の平和と安定と協和を本当に望んでいたのなら、

立場や実際の能力的に日本が主導でなくても21世紀に実現できることが出来るのなら、これからのアジアの繁栄や発展のためなら喜ぶべきだと、先代の残した思いを受け継ぐ私自身の日本人としては思います。

(※もし日本のみが主導とか言いながら、五族繁栄ではなく、利権目的だったなら恥じるべきと感じます・・)

「問題というのは未来にではなく、過去にある」という言葉は事実で、因果応報、自業自得は必然なのが法則で生きていれば判ることです。

鴨長明の方丈記での「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」のように、

水は絶えず流れます。

そして私達は気付くべきで「国が滅ぶ」とかいう文字を使う人達がいますが、そんなことはなく、

ここでいう「国」というのは「為政者たちの集団」のことであり、どこの国でも、どの時代も人々は負けずに心強く生き続けて今日まで来ていることだけが事実です。

朝に日が昇り、昼でピークに達し、夕方に日没をします。

過去に生きず、今から未来を展望することだと思います。

ひと先ず私の関係するところでの新秩序、新体制づくりに合わせての改善は既に済んでいるので、日本国民がひと先ず落ち着いた頃に、明るく楽しい武術活動の展開を協力できるところと一緒に頑張っていきたいと考えています。