冬を過ぎて「降り積もる 深雪:みゆきに耐えて 色変えぬ 松ぞ雄々しき 人もかくあれ」(昭和21年:1946年 昭和天皇ご陛下の御歌)寒き冬は誰にとっても越えることが大変で、梅は、その冬を過ぎ、気高い香りと共に花を咲かせる強さから、人の持つ、気高さや長寿の象徴を思い、それを古来中国では、縁起とされ今日まで、その精神が受け継がれています。何時の時代も浮世は憂いの世でもありますが、まだ寒気のある時候にも大自然に鍛えられた可憐な花に「気高さ」を感じます。