最近見つけた動画の中に1936年のベルリン・オリンピックで初めて行われた「中国武術 WUSHU」のエキシビジョンがありました。



私は10代半ばで、この世代の武術家の皆様から指導を受け、このベルリン・オリンピックで演武した先生方に憧れていました。

湖北省武術隊で学んだ時には、劉玉華老師のご子息である温庄老師にも指導を受けました。





1980年代の中国は文化大革命が終わり、穏やかで国技である中国武術のスポーツ化に国家が力を入れていた時代です。

私はちょうど30年前の1985年の春に上海へ初めて武術を学びに行き、翌年には何福生老師にも査拳を学びました。

1990年に北京では張文広老師を北京体育学院(北京体育大学)で御目にかかり感動した思い出があります。

少し前に台湾へ移った溥淑雲老師の他界を知り、残念に思いました。



2008年の北京五輪で、特別種目というかたちでエキシビジョン競技会が行われました。

 中国武術 北京オリンピックの特別種目に 

この会場にも張文広老師が観覧に来られていたそうで、先生方の夢であった「いつか中国でオリンピックの大会で中国武術を」

というものが実現されて良かったと思っていました。




現在のオリンピック事情では、2020年の東京五輪に追加項目が加えられることになり、日本でも話題を呼んでいると思います。

やはり開催国は日本なので「野球・ソフトボール」「空手」が有力候補になると思います。

今現在、中国は春節期間ですが、いつもオリンピック・ムーブメントに加わる時はこの時期に、計画発表などで火が就くのですが、

今回はおそらく、以前に中国武術協会の関係者に聞いていたように2016年のリオ五輪後の2024年大会に申請を考えているように感じています。

※最近は国際武術連合会はヨーロッパ連盟や東南アジア、アフリカ諸国の普及に力を入れており既に投票集めでの各国オリンピック委員会にロビー活動を図っているようです。

2020年東京五輪の項目立候補はおそらく無理せずに行わず、次回申請へ向けた充電の機会になるように見えています。

最近の動きの様子から感じるのは、まだこれから追加項目やルールの変更や、競技会スタイルの見直しが行われると思います。

私は一先ず、今年はまた確実なレベルアップと交流に力を入れ、楽しく多くの皆さんと充実した年にしたいと感じています。

やはり一に段位制、競技会、龍身蛇形太極拳と健身気功、八段錦、五禽戯、馬王堆導引術の普及を確実と、

今年からフィットネスの仕事にも、今までの武術院の活動で改善を行った練習カリキュラムを広めていきたいと思います。

中国武術でのオリンピック項目化申請へのムーブメントはおそらく「2017年」の展開を予測しています。

教え子の中には中学生で有望な子がいるので、2024年は25歳ぐらいなのでチャンスはあるのではと思います。

それまでの間にいろいろと具体的な環境づくりなどに、今後意識を向けて頑張りたいと思います。