
今年から、ようやく腰を据えて今後の太極拳や健身気功、そして中国武術項目全般の普及指導を本格的に全体活動にと推し進めていく計画へと行けるので、ひと安心の感覚があります。
武術活動には本場中国でも、他の海外でも、日本でも様々なスタイルや方法があって、それぞれに善さがあると思います。
私は「人の縁」という因果が重なり続け、私個人の性格的なこともあって、
日本に持ち込む「中国武術」項目を徹底的にやってみるだけやってみよう、という目標と計画を立てて、そのために「横浜武術院」として拠点を横浜市港北区において始めました。
振り返れば、当初この地に来たのはあるスポーツクラブ運営会社の副社長からのヘッドハンティングというかたちで招かれて就職し、クラブ内において事業部を立ち上げての指導と仕事で1997年からスタートし始めました。
当初は実家のある府中市から通っていましたが、通勤が面倒になり、30歳の時に「三十にして立つ」という論語の言葉に刺激を受け、この地へやって来ました。
土地柄も私の性格とよく合っていたこともあると思います。
ポスター作りからチラシ作り、そしてチラシ配り、クラブに戻って指導、そして思案を重ねて様々な企画づくりと、
すべてが単独での作業でしたが、今から思うととても良い経験になったと思います。
仕事をしていくうえで、
人から、仕事をもらって、やっていく、という考えと、
自分から、仕事を生み出して、報酬を得ていく、
という世界観の違いに気付き、後者のパターンをやっていく楽しさを覚えました。
日本のシステムでは、普通一般的には前者になっていくと思いますが、
これも運命的な感覚で、人は最終的にどちらかを選択していくことになる事実を理解しました。
私も最初は何をやってもうまくいかなくて、何をやってもうまくいかないなら、
いっそたまには手抜きでもOKだ、とか無茶なことを考えるようになり、
真夏の暑いさ中にチラシ配りに出て、
途中にサボって地元の温泉にゆっくり漬かり、それからのんびり昼寝をしてから夕方にクラブに戻って夜までレッスン、という技を編み出しました。
意外なことに、そのリラックス効果が夕方~夜のレッスンに張り合いが出て、午前~午後もスクールをやってくれ、という依頼が出てきて、
皮肉なことに、温泉でのサボりの時間がなくなってしまいました(笑)
そんな感じで楽しく仕事をやっていたら、2001年の2月にいきなり運営会社が倒産しました。
元々フィットネス業界というのは米国式モデルの産業なので、今までに吸収合併が2回、クラブ閉鎖が2回、運営会社倒産を2回経験しました。
そういう経験があると日本がどうとか、中国がどうとか、いう論議には興味がなく、
何時だって、何処においてでも「何とかしなければならない」という感覚になるものです。
むしろスリリングなので、ドキドキして、これもまたありだな、と思うようになります。
そして、とりあえずは練習活動の場所の確保を行って、クラブ内ではなくなると当然に何人かは去っていきますが、またそれはそれで、また新しい会員を、と思い、
新しい計画を立てて、悩んでいる暇が勿体ないので、すぐ動き始めました。
そしてまた時間ができたことで、また温泉でのサボり活動もできるようになりました(笑)
そういう流れもあってフリーランスとなって「中国武術」項目を徹底的に研究しての普及をやってみよう、と「横浜武術院」という研究院を立ち上げました。
それからまた、あちこちのスポーツクラブからのレッスン指導依頼を受けて、新しくなった普及項目を導入しての指導をどんどんと行っていくようになりました。
本場、上海武術界と提携して行っていくうちに、かつての練習仲間が指導者になり、普及計画方法が改善され、
それから新しい項目や指導方法がどんどん出てきて、先生方から「お前、日本でこういう項目を紹介して、こういう指導してやっていくとうまくいくと思うよ」とやっていくうちに、
武術協会側はスタッフがたくさんいて、こちらは一人なので、
「何とかやらねば」と必死にやっていくうちに、時間が経っていて、
特に「この3年間」は本当にあっという間でした。
昨年の秋で、本当に目指していた世界観に辿り着き、今後の提携やずっと一緒にやっていく交流事業計画もまとまり、
気付けば14年が過ぎていた、という感じで、まるで「浦島太郎」です。
しかし浦島太郎は最後にお爺さんになってしまいますが、
自分の場合は「不老長生の術」でもある「養生術」と学問を身につけたので、
今までにあった日本の昔話しや日本神話にはない世界観になり、
今までに、やりたいと思っていたことが本当に全部が全部終わって実現してしまい、
「まいったな、如何しよう」という感覚があります。
ひと先ずは、また様々な刺激を鎌倉や江ノ島で感じたので、ここから先は、
「如何にでもなれ」という感じで、
これからは、下駄は皆さんに預けることにしました。
これからは「皆さん」各々が主役の時代になっていくと思います。
以下、これから力を入れて行って行く太極拳と健身気功項目での活動内容のカリキュラムです。
龍身蛇形太極拳(上海市 非物質文化遺産)
中国武術段位制 陳式太極拳 規定套路
一段
二段
三段
健身気功 八段錦
健身気功 馬王堆導引術
健身気功 五禽戯
伝統気功 華侘五禽戯