ここ最近の皆さんには馴染みがないと思いますが、私はまだ少年時代だった1978年に日中友好平和条約締結があってから、1980年代は日本と中国との交流が盛んで、
テレビでも様々な中国大陸からの情報がもたらされ、私は1985年に初訪問してから、ほぼ毎年往来を続けています。
ふと最近を思うと当時の中国大陸は穏やかでのんびりしていて、いつもゆったりとした時間が流れていました。そして人々は活気があって朝早くから日が暮れるまで、やたらと元気な皆さんに力をもらいました。
その頃の日本は確かに歌謡やテレビドラマ、バラエティ番組や映画の内容の質が高く、後に香港や中国に良い影響を与えて今日にまでなっていると思います。
日本でも中国大陸の歴史や文化、遺跡などを紹介する番組が多くやっていって好きでした。
私は中学、高校、そして大学生活の中では、何かしらいつも慌しい日々で落ち着かなくて、中国へ行って武術を学ぶ時間や練習のない日曜日には公園を散歩してのんびり過ごしたり街で買い物や屋台の料理を食べたりするのが本当に楽しみでした。
そしてまた日本へ戻っていつもの生活に戻り、いつかしら日本で武術生活を実現してみせる、と思い頑張ってきました。
しかしながら実現は思えば意外に早くて、1996年にはフィットネスの仕事として実現ができて、やはりサービス業なので集団プログラム構成を作ったり、いろいろとかつては苦労はしましたが、
今はもうそれから18年経ち、ベテランの粋に入り、毎日朝から晩まで、本当に以前に中国で憧れたライフワークにすることができました。
そしてある縁から医学知識や栄養学などの教養も学ぶことができて、日本医科学的立場と伝統中国医学立場の両方からの視点から見ることができるようになり、
スポーツ競技を含む体育運動、養生運動としても専門家なので、ほぼ自分の中では学ぶべきものは学び、普通世間一般の多くの皆さんの生活事情の様子を日々伺いながら状況判断をしています。
今現在はスパコン:スーパーコンピューターというものがあり、科学技術計算を主要目的とする大規模コンピュータで、今年の計算ランキングでは世界2位だった日本の「京」は1秒間に461兆回の計算が出来て、1位の中国の天河2号は632兆回、3位のタイタンは322兆回計算の分析が出来ます。
スーパーコンピュータは、世界各国の専門分野で高度な演算を必要とする計算処理に使用され、その計算処理には量子力学、天気予報、気象研究、計算化学(構造体、化合物、生物学上の高分子、ポリマー、結晶などの性質の計算)、物理的なシミュレーション(航空機の風洞シミュレーション、核兵器の爆発シミュレーション、核融合の研究)に使われていて、
日本医科学も患者の血液から体内分析を行い、その成分分析から要因や原因を突き止められて、予防医学へと活かされるようになりました。
ここ最近の医学データが以前のものと内容が全く変わったことは、これが理由です。
その中で多くの統計などから分析し、圧倒的多数のデータから、考えてみると、自分の視点から見ると「そりゃ、なるでしょ」と言いたくなることだらけで、
今までの経験で医師が常に不機嫌になる理由が判りました。
その中でも生活習慣病7大疾患に代表される「悪性新生物:がん 肺がん、大腸がん、胃がんが主流」と「脳血管疾患」「心臓疾患」「慢性腎臓不全」「肝硬変」「高血圧症」「糖尿病」で、
これらはすべて、スーパー・コンピューターによる疾患を患っている患者さんの血液分析から判ったことは、
すべて原因は「運動不足」と「食べ物の内容」という結果になり、
最終的には「血管」と「血液」によるもので身体機能というのは全部が全部決まり「運動不足」で汗をかくことをしないから自発的に血行促進が図れなくなることで「血管」が弱り、
「食べ物による原因」で、その中でも血管やリンパ液などの体液を作るための「ビタミン」や「ミネラル」を執らないと血液の質が劣化して悪くなり、
その両方が結びついて、そうした生活習慣を10数年以上続ければ、そうした状態になるのは、誰でも明白で、
「そりゃ、なるでしょ」と誰だって言いたくなるだけです。
しかしながら日本全国では、1千341万人いる入院患者の中で「悪性新生物:がん」がトータルで150万6千人、
脳血管疾患が172万2千人、心疾患が58万人、高血圧症7万1千人(これらは合わせて循環器疾患としていて、全部で251万3千人)
1位は何度も紹介しますが精神病(統合型失調障害、精神性妄想障害)の282万3千人です。
そして昨日、厚生労働省のホームページのデータで見つけたものがあって、その内容に驚いたことがありました。
それは 「 介護の状況 」でした。
私の住む地域の周りにも、よく車で介護関係の方が来ている家が2軒ほどあり、2組ほどの高齢者での年配の方のご夫婦で、お2人で支え合いながら歩いている姿を見ます。
そして地域でのレッスンで移動する時にも車椅子でいる方を何組か見つけます。
この「介護の状況」での「要介護等の状況」のところを見ると、
「介護が必要となった主な原因」では、総数で、
第1位は、脳血管疾患18、5% 2位、認知症15、8% 3位、高齢による衰弱(骨折・転倒)13、4%
という事実でした。
これはつまり何を意味するかといえば、
生活習慣病での、発祥での原因は「運動不足」と「食べ物による原因」という結果と同じで、
運動不足で、足腰が弱くなることで、筋肉が衰え、骨も血流も悪くなりやすい要因が、
3位、高齢による衰弱(骨折・転倒)に繋がり、
伝統の日本食は脂肪分などは少ないのですが、塩分が多く、やはり飲酒や喫煙などの習慣があって、脳を活性化するためにも、
囲碁や将棋、麻雀などの頭脳開発をしないで、会話も少なく、友人もいないで、やることもなくて家に長く居て、面倒や億劫になって外へ行かなくなり(冬は特に静かになるので脳への刺激が少なくなります)
運動習慣も労働習慣もなければ、1位、脳血管疾患 2位、認知症にはなりやすくなるのは確実で、
そこでテレビ番組でストレスの溜まるような内容の報道を見ていれば、イライラ怒りっぽくなって、何らかのはずみで気分が悪いことが重なって大声を出して怒鳴ったりして頭に血が急激に上がったりしたら、発症する可能性は大で、
ここでも「そりゃ、なるでしょ」と言いたくなりました。
何かしら、中国での生活を、ふと思い起こすと、
朝に早起きして、大きな公園の中で朝の清清しい空気を吸って、
太極拳をやって、友人の何人かと将棋をして、大声で笑ったり会話をしたりして、楽しい時間を毎日過ごして、
当然に太極拳などの運動は、脳から手足のすべてへの筋肉、骨までに伝わる自立神経への伝達が活発になり、
全身を使った有酸素運動なので、落ち着いてゆっくり行うことで、当然に血圧は下がって安定し、
将棋などで、のんびりした中でも頭の体操をして、頭脳トレーニングとしての思考を安定させて秩序だった冷静な心理状態での感覚を作り出し、
朝食はお粥とかワンタンとか饅頭とか、塩分もあまりない消化の良いものを食べて、あまりストレスを溜めないように毎日を過ごす習慣をしていれば、
「そりゃ、中国の人達はならないでしょ」と思いました。
すごいな、と感じたのは日本の最新医科学で辿りついた事実が、中国の皆さんは本能的に理解して活動を長く実践している歴史を持っている、ということでした。
今現在の日本経済状況では、同盟国の米国と同じ負債が大きい理由で、国際経済では戦争のような状態になっていて、
報道では、常に中国、中国人へのネガティブ・キャンペーンで悪者のイメージを与える印象操作を日々に行っていて、日本人でテレビを長く見る人は大体高齢者で、
「中国人は、けしからん」というようになりがちです。
あるいはそういう方向へ持って行っているようにしか見えません。
そういう場合に日本で中国人を見たら「悪人」だと思い込み、
あるいは出張などの仕事で中国へ行ったりして、商談などのビジネス交渉がうまくいかなかったりしたら「中国人は嫌だ」というようになりやすくなり、
そうすれば日本人から見る中国や中国人の印象は悪くなりやすく。
中国の人から見える、そうした傾向のある「日本人」の言動や態度を実際に見たり、感じたりしていれば(あるいはインターネット上で)
「日本人は嫌だ」となり、
日本と中国の関係は良くなることはなく、財界の人も「一緒に貿易はしたくないな」となり、
「そりゃ、なるでしょ」と言いたくなります。
でも、そうした中で自分は昨日見た中野良子さんの日中TVのインタビューの中での、中国での交流の中で「楽しかったこと」「学んだこと」などの思い出の数々を回想しながら素敵な笑顔になっていく姿を拝見して、
たくさん共感しました。
そうして、自分だけじゃなかったんだな、という心強さをもらいました。
中国35年間の縁
そうか、思えば病気の正体は「病は気から」「笑う門には福来る」は本当で「何も、気にすることなんてないんだ」
「病」を患った人は自分自身での生活習慣の劣化が原因で自分で気付けず、誰も気付いて教えてくれる人もない。
思えば、人からの思い遣りや気遣いに「気付かない」「判らない人間」で、いい人間なんていない。
そうした人間関係の中にあって、日本の衣食住、仏教、儒教などに関係する歴史文化も中国から学んで来たものがあって、数千年間かけて独自の文化へと発展ができた。
思えば現代日本社会に多くへ広まった自分勝手で感謝の心がなく、何も自分たちで改善ができなから自分の心身が病気になっていくんだ。
自分も中野良子さんもこうした長き2000年続く歴史ある中国と中国の皆さんと楽しい交流で毎日いつも元気で充実しているので、
思えば生活習慣病も介護認定になるような身体状況には、
私達みたいな人間は「100%、ならないでしょ」と心の中でつぶやきました。