秋も深まってきて、紅葉もあちこちで美しい色合いを感じられます。

レッスンの移動中に、景色を楽しみながら、日本の秋は美しいな、と実感します。

今年は様々な面で充実した一年になり、残り1ヶ月と半月ほど、元気に頑張っていきたいと思います。


私は1週間のレッスンで多くの皆さんとお会いしますが、最近気付いたことの中に、はっきりと確信できたことは、

大体50代ぐらいから上の世代の皆さんは、ほぼほとんどが「報道機関」の情報は常に正しい、と思い込んでいる人々が多いことが判りました。

そして共通することは、自分自身で確信を持つための手段や方法もなく、

特技らしい、特技をもたない方々で、

比較的時間は余裕があって、ようやく近頃になってインターネット媒介を扱うようになったけれども、基本的なアイデンティティというものを育てる訓練がなかった為に、

その都度、その都度にやはり主流だと感じる方へ着く、という感じです。


私はふと感じる中に、

どんな時代であってでも「芸事」に生きている人は基本的に共通するのは、

自分自身を冷静に見直し、

何が今自分に必要か、どのようなことを行っているか で、

自分自身が日々に生きている実感を想うものだと思います。


時にうまくいかないこともあるし、

意外にうまくいくこともある。

そういうことの連続、まさしく陰陽の入れ替わる中で、

その日、その時に感じるものを大事にしていると、思っています。


最近確信したのは、日本国内には、

「自分が騙されていることに気付かない人々」が、もの凄い数がいて、

その方々が、世の主流を構成してしまっていることです。


そのために、選挙の毎に「自民党~!」に行けば、みんながみんな「自民党」に入れて、「民主党~!」に行けば「民主党~!」に入れます。

「バナナダイエット~」とやれば「バナナ」が売り切れて、「実は、ココアがいい~」とやれば「ココア」が売り切れる。

そして「納豆ダイエット~」といけば「納豆」が売り切れる。

「みのもんた」を持ち上げて「みのもんた」を落とす、

「亀田兄弟」を持ち上げて「亀田兄弟」を落とす。

「ライブドア株がいいですよ~」とやったら「ライブドア株」の時価総額が、すごい金額に跳ね上がり、

ある日一瞬にして「粉飾決算の疑い」の報道があって一気に株価が下落し、株主たちが集まって「ふざけんなよ!退職金全部使っちゃったじゃねぇかよ。どうしてくれる!」なんて怒鳴っている人がいました。

「皆さんがやっていることに、何も気付いていないんだ。すごいな~」と思います。


この「自分が騙されていることに気付かない人々」は「自分たちは絶対騙されていない」と信じ込んでいて、報道機関が何かすれば、すぐに呼応します。

ある意味「報道教」という信仰に洗脳されている人達のように、見えて来ます。


そして何ゆえに、こういう人達が増えたか、ということを考えてみると、

やはり元々は伝統的日本人の持つ、良心的な「思い遣り文化」があって、本来に、これはとても良いことで、

「袖摺りあうのも他生の縁」というものから来ていると思います。

またあるいは稲作文化の日本列島全体への広まりもあって、1段階めは九州~近畿、2段階めは中部地方、3段階めは関東~東北と、

歴史的な文化の変遷や伝播にも関係していて、そこからおそらく源平合戦もあるだろうし、戦国時代、関が原の合戦、明治維新、戦後日本の食糧難時代などの中で、

互いに助け合って来たこともあると思います。

しかしながら現代の日本社会では、欧米化により、衣食住、すべての文化において複雑に複雑化が進み、

よく皆さんから聞かれる言葉の中に「何を信じていいか、判らない」と言われます。

こうした時点で気付くべきは、

自分が「何を正しいと感じるか、と見抜く直感」

が冴えているか、いないかで変わってくると思います。


私の経験では、やはり中国で鍛えられた「六感」があります。

中国の現地で鍛えられた日本人というのは、あまりいないのですが、中国の人達で有能な人は報道を鵜呑みにはしません。

自分の脳で分析して、自分の判断で行動を起こす方がほとんどで、自分はそうした感性の中で身につけました。

時に普通の日本の方々とは意見が合わないのは、そのためです。

そして重要なのは「損をする方へは絶対にいかない、逆にメリットを得られる勘が働いたら一気にアクションを起こします」

ここが、よくある「マスコミ情報を鵜呑みにして、自分の頭で考えない」のとは、まったく視点が違います。

中国という2文字が、報道機関の扱うものを毎日見えない日はありません。


中国という国は人口13億5千万人、政府認定でも55の民族、日本の26倍の国土、今年は実質経済では既にもう米国を抜き、先の北京APECで、現在の様子はほとんどが知っていると思います。

今の日本はどうか、とすると、

 日本の人口推計 


年少人口(0~14歳)は1639万人で,前年に比べ15万7千人の減少。

生産年齢人口(15~64歳)は7901万人で,前年に比べ116万5千人の減少となり,32年ぶりに8000万人を下回る。

65歳以上人口は3189万8千人で,前年に比べ110万5千人の増加。

つまり、

「生産年齢人口が32年ぶりに8000万人を下回る」「4人に1人が65歳以上人口となる」

という状況になっており、戦後ベビーブーマーで生まれた世代の皆さんが、定年退職をして年金生活に入る方々が、毎年増加している最中です。

そして自殺者が一時期は3万人を越え、入院患者数は合計では、1千、341万1千人。

これからの消費税を上げようとしている10%、と同じように全国民の1割以上が入院患者がいるという現実です。


その内容は、一番多い入院患者は統合失調型障害および、妄想性障害で「282万3千人」

喫煙者がなりやすい、といわれている「肺がん」での入院患者数は「19万3千人」

ファスト・フードに代表される欧米系の加工肉&脂肪分の多い食材を、毎日の食事にて取り過ぎが原因でなってしまう、大腸がんでの入院患者数が「19万2千人」

仮に「20万人」としていても、

一番多い、統合失調型障害および、妄想性障害の「282万3千人」という数字は20万×14倍という、すごい事実があります。


私は、こういうデータを見て、私は全部が全部該当しないので、こうして強気にいられるのですが、

「皆さんが正しい」と思っているものを信じた結果が「こうですよ」

という現実が見えないことに、逆に不思議に思います。


「報道機関」について、では、

「自由な報道を行う報道機関の多くは、同時に言論機関、商業主体でもあり、民間事業者による経営が主流であり、商業主義、或は功利主義的な報道がなされる場合も有る」とあります。

「商業主義、功利主義的な報道」が非常に多く、

「マスコミをして 個人の名誉毀損やプライバシーの侵害がなされる危険も有り」とあります。


「騙されてしまった自分が認めたくない」という気持ちは判ります。

しかし、いち早く自分自身を救うためには「決断における決断」が大事なことが、たくさんあります。

現代日本人の特徴としては「優柔不断」があるようにみえています。

しかしながら、それは根が深く、何かしら「東側・西側」という東西冷戦時代の考え方から始まり、

日本では「右翼・左翼」とか「資本主義・共産主義」とか、

この数十年の日本国内の人々の思想哲学が、ごちゃごちゃになり、

もう、よく解らない、何も「考えたくない」「考えるのは止めよう」という傾向があったと思います。

私にとって良かったことは「中国武術」を身に付けて、「太極拳」を身に付けて、「健身気功」を身に付けて、

中国語を20歳で話して見聞きを直接できるようになり、

伝統中国医学を学び、伝統中国思想哲学を学びました。

思えば、偉大なる弘法大師空海に憧れていたことも、自分自身の中にあったと思います。

弘法大師空海は遣唐使として留学し、帰国しての言葉で、

「虚しく往きて実ちて帰る」

という言葉が理解できます。


現代日本社会を構成する皆さんの多くは、

「得だけを望んで、徳に欠け、満たされたものばかりを求めて、虚しさを得る」

こうした傾向があると思います。


「報道機関」の人達の仕事も見ていて思うのは、行っていることにに「善意」があったら、こうした結果にならないことに気付くべきのように思います。


しかしながら、繰り返される毎日。

ヒステリックな単語、粘着質な行動。

妄想性人格障害的な疑いの眼。


怖いな、と思います。