秋の風情

秋もゆっくり深まり、薄:ススキの穂がしなやかに長く伸び、昨日は野外教室をやりながら眺めていました。周りにはそれを写生する方々が多くいて日本の秋の季節の風情の美しさを感じます。

やはり空気も涼しげになってきて皆さんの感覚を冴えてきているようでとても楽しかったです。

来月からは予定では体育館での練習もできるようになるので、土曜日のスクールでのクラスの方も参加できるようにする予定でいます。そうすることで太極拳のスクールとカンフースクールの皆さんも土日で練習できるようにして、用事で重なっても週1回は必ず練習できる環境を作っていきたいと思います。

来週の土日は上海研修に行っていますのでお休みになります。26日の日曜日は午前の太極拳の練習終了後に、集合してそこからは弘法山ハイキング兼野外教室として行う予定にしています。

(※大体1時頃に到着するので、到着後すぐに昼食、そこからハイキング~練習、下山後温泉といきます)

振り返ると今年はもうこれまででも随分と充実した内容で過ごせた1年だったと感じます。


この2年半ぐらいは日本医科学を勉強するようになり、基礎医学は大体東洋も西洋も共通しますが、臨床医学、環境医学の考え方や視点を持てるようになり、

そして医学関連データも今年の春から出てきたものが今までと違ったデータがたくさん出てきて、私達の武術活動では、最新医学データの「医学的根拠」から照らし合わせると、

将来への良質な健康維持活動の理想モデルを既に実現していた事実を確かめられて、今までは大変なこともたくさんありましたが、今後はずっと長い将来像での自分たちの健康寿命を更に延ばしていける時代になっていく実感があって、今までの自分自身の持つ伝統中国医学感覚と融合すると、有意義に感じます。

こうした見方ができるようになってからは、習慣的に厚生労働省発表の最新データを見るようになり、新聞や雑誌などで健康関連の情報が出ると統計の数字から分析して考え、

できることからすぐに実践に移すようになりました。

そうしていくことで私自身も心強い安心感を得られるようになり、皆さんも一緒に実践することで心強さの共通認識を持てるようになったことも、今年の活動での充実感に関係していると思います。

最近ふと出てきたデータの中でこういうものがありました。

平成26年度 自殺対策白書

日本の1日

「平成26年度版 自殺対策白書」というものですが、この中には、

警察庁の自殺統計に基づく自殺者数の推移

警察庁の自殺統計原票を集計した結果(以下「自殺統計」という。)によれば(第1-1図)

我が国の自殺者数は、平成10年以降 14年連続して3万人を超える状態が続いていたが、24年に15年振りに3万人を下回り、25年は2万7,283人となった。
 
自殺者数は、昭和58年及び61年に2万5千人を超えたものの、平成3年には2万1,084人まで減少し、その後2万人台前半で推移していた。しかし、10年に9年の2万4,391人から8,472人(34.7%)増加して3万2,863人となり、その後、15年には統計を取り始めた。

昭和53年以降で最多の3万4,427人となった。平成16年は減少し、21年まで横ばいで推移した後、22年以降は減少を続けており、25年は前述のとおり2万7,283人で前年に比べ575人(2.1%)減少した。


平成9年、1997年から平成11年、1999年の2年間に自分自身で命を絶ってしまった方々が3万人を超え、一度そこから下がり、もう一度平成13年、2001年から平成15年、2003年にもう一度数字が上がりピークを迎えました。そこからはゆっくりと下降線を描き現在にまで至っています。

今までの自分自身の経験で、その時の社会現象を思い起こすと1997年は消費税アップの影響で景気の後退、2003年は六本木ヒルズがオープンし、ベンチャーブームがあって、その後はまた5年後のリーマンショックまで景気後退の時期でした。

1996~1997年は思えばフィットネス業界に転身した時期で、その当時の社会現象をリアルタイムで感じて自分自身の仕事を理想に近づけるために動いた時期で、

2003年は横浜武術院を立ち上げて、大きなアクションを起こしてみようとベンチャー企業からの誘いを受けて一度事業に失敗した時期でした。

その後にコツコツとした地味な活動に戻し、2008年ぐらいから完全にたて直し交流会を再開させてから、そしてもう一度2011年の震災の影響で少し悪影響を受けましたが、

今年2014年はとてもいいかたちになれたことを嬉しく思っています。

やはり苦労すると、いろいろと必死に物事を考え、実行に移し、過去を振り返って反省し、失敗した経験を今度は逆の発想でチャレンジできるので成長するきっかけになると思います。

今現在の私の思う、現代日本社会は人それぞれの見方次第になると思いますが、チャンスの塊もたくさんあると感じています。

日本の人口は1億2600万人台になりましたが、感じ方や考え方は世代別、性別でも意見が分かれるようになっていくと思います。

意外に思われるかも知れませんが、私自身の感じ方では年配の皆さんや若い世代の皆さんは楽観的になれるように思い、

私の10年上と同世代の昭和世代の方々では、考え方や工夫次第にかかり、これからの10年間ぐらいは良くも悪くも自分次第になっていくと思います。

かつての年功序列優遇の時代は、これまでの日本行政組織の考え方が実は直接の影響があって、

今後は政府行政の予算での都合があることが、実は少子高齢化とかが「問題だ」といっているだけで、

実際の個人個人の多くでは、自分自身の心身の良質な健康があれば、ほぼ何の問題には全くならず、

健康に自信が持てないと医療費の問題(国民全体の医療費 1057億1000万円 1人あたり1日827,1円)などの事実があって、生涯における経済的負担が大きくなることが生活への心配に繋がっていくというだけです。

(※最近発表された、平成26年度の日本人の健康寿命の平均は男性71歳、女性74歳で平均寿命が男性80歳、女性は86歳で、政府は如何にこれからの男は9年、女性は12年の現行での健康寿命を更に延ばせるようにしたい、ということで医療費を減らすようにするために今後の政策を作ると言っています)

それに多くの有識者は「65歳の定年退職後にかかる費用はどのぐらい」という様々な試算をしていて、

例えば、1ヶ月20万円の生活費で計算すると12ヶ月で240万円、10年間で2400万円、20年間で4800万円、

1ヶ月30万円の生活費で計算すると12ヶ月で360万円、10年間で3600万円、20年間で7200万円になります。

ですから医療費が年配になってから必要だと、こうした数字の中から捻出をしていくことになります。

しかしながら心身が健康で、年配になってでも仕事ができれば、逆に貯金がそんなになくとも生活にはあまり困らないし、心身が丈夫なら安心なのだ、という事実が解ります。

来年は戦後70年になり、世界中でまた新しい流れになる動きがあちこちで見られます。

先ず、自分達の将来像を描くこと、そのための実践をすぐ行うこと。

そして地域の将来像、市区町村での将来像、都道府県での将来像、そしてそこから国家とかの将来像を考えることが、

実は一番確実で、その毎日の連続が充実していけば、一番期待の持てる生活になっていくと思います。

多くの皆様の今後の発展や繁栄を願っています。