アジアオリンピック評議会が開催する、アジア大会での武術競技会は、今までに初めて正式種目になった1990年中国北京、
1994年日本広島、1998年タイバンコク、2002年韓国プサン、2006年カタールドーハ、2010年中国広州。
そして今回韓国の2度めの開催で先日仁川で行われました。
最初の1990年の北京から数えて24年が経ち、その間にずっと武術活動を続けながら、自身での選手時代、コーチ時代、そして今はプロデュース側の視点で見てきました。
ですから、どの国がとか、どの選手が、という関心よりは、
どういう内容で、どの国の選手が素晴らしかったか、
ということを一番大事にしています。
そして、そこから何を学ぶか、何を取り入れるか、何を反省するか、という感覚になります。
今回の大会ほど全体的に素晴らしい内容だったのは本当に感動的で嬉しい限りです。
今後アジア選手権も世界選手権も、その他の国際大会もユースも大いに盛り上がっていけるだろうという勢いを全体から実感しました。
私は日本国内の活動では競技会はしばらく休み、2002年から2年の1回に上海で行われる上海国際武術博覧会、そして国際化での影響力を持って試験的活動を行ってきたのは浙江省武術協会で、杭州や香港の競技会での出場や交流、
あるいは国際武術界の状況を考える会議やシンポジウムに参加してきました。
そうすることで、国際的な中国武術の広まりや世界各国で、どのようなチーム形態で活動をしているか、
や練習内容、ビジネス面でのマーケット構築のための交流があって、私は性格的にこちらがあっていたので、今までの12年間は、こうした活動の一環に力を入れて、
帰国後に、そうした各国のやり方にヒントを得て、フィットネス業界での指導を中心に行ってきて、
武術隊形式での練習を行う武術班や太極拳班では、そうした国際的な流れの中で日本でうまくいくかどうかを試したり、
健身気功や中国武術段位制を導入して、伝統武術競技ルールを中心に普及活動を行ってきました。
そしてアジア大会は将来のオリンピック項目化活動に結びついていることもあり、競技選手育成は環境的な理由で怪我人が出やすいことから途中からずっと延期をすることにして行いませんでした。
しかしながらルールのチェックや4年に一度の大会状況を常に研究し、将来的なスタンスを築くための時間にすることにしました。
高難度競技はもう2002年には導入する、という感覚があり、中国国内では2003年で試行ルールが出来、2006年のドーハのアジア大会から導入をしました。
それから2010年広州大会、今年の2014年大会。
日本では知られてはいませんが、もう今年の時点では、アジア各国では世代交代がかなり頻繁にあって、
もう今年の大会でトップバッターの男子長拳で優勝しその存在感を示した「イ・ハソン選手」彼は2012年のユース大会で頭角を現し、まだ20歳でもう第3世代めに入っている、という事実です。
今大会は第1世代、第2世代、第3世代とこの8年間の中での競技会となり、内容も安定し、
各国の代表隊も戦略や計画が象徴的に表れていて、今後はこのアジアのレベルに欧州や北米、南米が狙って、
散打もレベルアップになっていくでしょう。
男子散打(総合国別ランキング 7位 香港 インドネシア 台湾より上の フィリピン チーム)
女子散打
今回は昨年に2020年の五輪種目化には間に合わなかったのですが、2024年までの時間でアジア大会は次回4年後の2018年インドネシア、ジャカルタ開催、
そして2022年のアジア大会、そして2024年の五輪項目化へ布石を打っていることが予想できます。
アジア人口40億人のマーケットが、これからスポーツ主義の祭典に入ってくることを思うと、今後のIOC国際オリンピック委員会への影響力はアジアがとても大きい影響力を持っていることが判ります。
今年の8月に南京ユース大会でIOC国際オリンピック委員会の現在の会長トーマス・バッハと前会長のジャック・ロゲが揃って武術競技会に来てメダルの表彰式に表れたり、
そして今回のアジア大会の内容、今後の競技会全体の確実なレベルアップ化は、国際武術界は初めて遭遇する、今までにまったく感じることがなかった、というよりは毎回大会で今回のアジア大会でもバドミントン競技で風の操作疑惑みたいな、後に不快な想いの感じる出来事が結構武術競技会にはありましたが、
今回は、もうそういったものはまったくなく、むしろ中国武術協会も指導部が新体制になり、そのいい流れに乗って全体が活性化し、
これからの国際スポーツ界で、勢いづく流れに乗れる気がしています。
私はようやくこの時を待っていたことに感慨深さを感じています。
この年、そしてこの夏~秋はやはり、キャリア的な直感も動くことがあって充実した実感があります。
しかしながら、まだまだこれから、やらねばならないことは山積みで、
先ず国際標準化される中国武術段位制日本版システムの構築、毎年の段位考評会での交流会。
少しずつ日本でもムーブメントが上がってきたら、地道な感覚での先ずは本場のルールシステムの理解を経て日本式ルールへの応対。
フィットネス業界での普及、たくさんあるので、ゆっくり頑張ります。
しかしながらまだ大会が終わったばかりですが、次回のアジア大会はインドネシア開催。
今回のメダル獲得数は韓国が金2、銀2、銅3で7個のメダル。
ベトナムは金1、銀1、銅4で6。
若者でのチーム編成でのインドネシアは銀3。
2006年から始まってから、4年前までは中華圏で強かった香港、マカオ、台湾は下火になってきています。
武術競技で日本は散打も出ないこともありますが、総合ランキングは16チーム中、インドと同じ12位だという事実も、しっかり把握することも大事でしょう。
(13位トルクメニスタン銅2、15位ラオス、銅1 15位パキスタン、銅1、16位シンガポール)
今後盛り返せるかどうかも、この4年間はチームによって若年層に育っていないところは正念場になりそうです。
今回の大会でよかったことは、誰がメダルを取ったか、取れなかったか、ということではなく、これだけ国際的に中国武術界が力をつけてきた、
という業界事業の発展は誰でも、それぞれにその大きな恩恵を持って母国に帰れるはずなので、各自それぞれになっていくと思います。
今大会はプロデュース側、各国代表団全員、大会の運営で頑張った仁川の大会スタッフの皆様、感動を本当に有難うございました!
次回は4年後の2018年、インドネシア、ジャカルタで またよろしくどうぞお願い致します。
1994年日本広島、1998年タイバンコク、2002年韓国プサン、2006年カタールドーハ、2010年中国広州。
そして今回韓国の2度めの開催で先日仁川で行われました。
最初の1990年の北京から数えて24年が経ち、その間にずっと武術活動を続けながら、自身での選手時代、コーチ時代、そして今はプロデュース側の視点で見てきました。
ですから、どの国がとか、どの選手が、という関心よりは、
どういう内容で、どの国の選手が素晴らしかったか、
ということを一番大事にしています。
そして、そこから何を学ぶか、何を取り入れるか、何を反省するか、という感覚になります。
今回の大会ほど全体的に素晴らしい内容だったのは本当に感動的で嬉しい限りです。
今後アジア選手権も世界選手権も、その他の国際大会もユースも大いに盛り上がっていけるだろうという勢いを全体から実感しました。
私は日本国内の活動では競技会はしばらく休み、2002年から2年の1回に上海で行われる上海国際武術博覧会、そして国際化での影響力を持って試験的活動を行ってきたのは浙江省武術協会で、杭州や香港の競技会での出場や交流、
あるいは国際武術界の状況を考える会議やシンポジウムに参加してきました。
そうすることで、国際的な中国武術の広まりや世界各国で、どのようなチーム形態で活動をしているか、
や練習内容、ビジネス面でのマーケット構築のための交流があって、私は性格的にこちらがあっていたので、今までの12年間は、こうした活動の一環に力を入れて、
帰国後に、そうした各国のやり方にヒントを得て、フィットネス業界での指導を中心に行ってきて、
武術隊形式での練習を行う武術班や太極拳班では、そうした国際的な流れの中で日本でうまくいくかどうかを試したり、
健身気功や中国武術段位制を導入して、伝統武術競技ルールを中心に普及活動を行ってきました。
そしてアジア大会は将来のオリンピック項目化活動に結びついていることもあり、競技選手育成は環境的な理由で怪我人が出やすいことから途中からずっと延期をすることにして行いませんでした。
しかしながらルールのチェックや4年に一度の大会状況を常に研究し、将来的なスタンスを築くための時間にすることにしました。
高難度競技はもう2002年には導入する、という感覚があり、中国国内では2003年で試行ルールが出来、2006年のドーハのアジア大会から導入をしました。
それから2010年広州大会、今年の2014年大会。
日本では知られてはいませんが、もう今年の時点では、アジア各国では世代交代がかなり頻繁にあって、
もう今年の大会でトップバッターの男子長拳で優勝しその存在感を示した「イ・ハソン選手」彼は2012年のユース大会で頭角を現し、まだ20歳でもう第3世代めに入っている、という事実です。
今大会は第1世代、第2世代、第3世代とこの8年間の中での競技会となり、内容も安定し、
各国の代表隊も戦略や計画が象徴的に表れていて、今後はこのアジアのレベルに欧州や北米、南米が狙って、
散打もレベルアップになっていくでしょう。
男子散打(総合国別ランキング 7位 香港 インドネシア 台湾より上の フィリピン チーム)
女子散打
今回は昨年に2020年の五輪種目化には間に合わなかったのですが、2024年までの時間でアジア大会は次回4年後の2018年インドネシア、ジャカルタ開催、
そして2022年のアジア大会、そして2024年の五輪項目化へ布石を打っていることが予想できます。
アジア人口40億人のマーケットが、これからスポーツ主義の祭典に入ってくることを思うと、今後のIOC国際オリンピック委員会への影響力はアジアがとても大きい影響力を持っていることが判ります。
今年の8月に南京ユース大会でIOC国際オリンピック委員会の現在の会長トーマス・バッハと前会長のジャック・ロゲが揃って武術競技会に来てメダルの表彰式に表れたり、
そして今回のアジア大会の内容、今後の競技会全体の確実なレベルアップ化は、国際武術界は初めて遭遇する、今までにまったく感じることがなかった、というよりは毎回大会で今回のアジア大会でもバドミントン競技で風の操作疑惑みたいな、後に不快な想いの感じる出来事が結構武術競技会にはありましたが、
今回は、もうそういったものはまったくなく、むしろ中国武術協会も指導部が新体制になり、そのいい流れに乗って全体が活性化し、
これからの国際スポーツ界で、勢いづく流れに乗れる気がしています。
私はようやくこの時を待っていたことに感慨深さを感じています。
この年、そしてこの夏~秋はやはり、キャリア的な直感も動くことがあって充実した実感があります。
しかしながら、まだまだこれから、やらねばならないことは山積みで、
先ず国際標準化される中国武術段位制日本版システムの構築、毎年の段位考評会での交流会。
少しずつ日本でもムーブメントが上がってきたら、地道な感覚での先ずは本場のルールシステムの理解を経て日本式ルールへの応対。
フィットネス業界での普及、たくさんあるので、ゆっくり頑張ります。
しかしながらまだ大会が終わったばかりですが、次回のアジア大会はインドネシア開催。
今回のメダル獲得数は韓国が金2、銀2、銅3で7個のメダル。
ベトナムは金1、銀1、銅4で6。
若者でのチーム編成でのインドネシアは銀3。
2006年から始まってから、4年前までは中華圏で強かった香港、マカオ、台湾は下火になってきています。
武術競技で日本は散打も出ないこともありますが、総合ランキングは16チーム中、インドと同じ12位だという事実も、しっかり把握することも大事でしょう。
(13位トルクメニスタン銅2、15位ラオス、銅1 15位パキスタン、銅1、16位シンガポール)
今後盛り返せるかどうかも、この4年間はチームによって若年層に育っていないところは正念場になりそうです。
今回の大会でよかったことは、誰がメダルを取ったか、取れなかったか、ということではなく、これだけ国際的に中国武術界が力をつけてきた、
という業界事業の発展は誰でも、それぞれにその大きな恩恵を持って母国に帰れるはずなので、各自それぞれになっていくと思います。
今大会はプロデュース側、各国代表団全員、大会の運営で頑張った仁川の大会スタッフの皆様、感動を本当に有難うございました!
次回は4年後の2018年、インドネシア、ジャカルタで またよろしくどうぞお願い致します。