和室

日本という歴史長き国に生まれて良かったな、と思うことが多いのと、そして「現代日本社会」は何か常に息苦しいシステムがあって大変だ、と感じることが多いのも私は同じです。

しかしここ数年、様々な業界の皆さんと接することが多くなり、そして公共でのボランティアの仕事も行うようになり、気付いたことがあります。

普通の世間一般の仕事だと同じ業界、同じ企業、同じ従業員の中で大体が同じ環境の中にいるので同じような思考になっていく傾向があると思います。

それが10年、20年、30年と経つうちに、それぞれの業界内での「普通」というものが出来上がると思います。

ふと気付いたのは「現代日本社会」というのは1945年の終戦後に日本が連合国軍に一度占領され、天皇制と行政を分離し、国民は行政組織である政府の定めた法律の下に従事しなければならない、ということから時間を経て現在になっている、という事実です。

時折多くの人達が思う「日本はなんでこうなんだ・・」という想いの元は、実は「行政」にある、という事実を認識する必要性があります。

つまりは選挙で選ばれた人達が議員となって、政策を決めて国民は義務付けられる(言うことを聞かされて実行させられる)

つまり私達の歴史ある「国:国家」が悪いことは一度もなく、悪く思う事象は「政府」に原因が多くあるという認識を持つ、と少し気持ちが楽になると思います。

しかしながらきちんと「法律」を理解して、その中では自由と平等が与えられているので、そこを勉強して仕事に繋げていく、ということが私の経験で感じた「ベスト」な方法だと思います。

そして世の中の言う「常識」というのは先ず政府行政機関があちこちに宣伝広告が並べられてあるスローガンに従うように誘致されている、ということと、

次はテレビ、映画、雑誌など企業の行う広告媒体から番組などを制作し、次なるスローガンを誘致していく、というものです。

ですから新聞雑誌などの出版社は流行や時勢を自発的に作り出すことのでき得る影響力を与えられる能力を持ち、

オリンピックもサッカーのワールドカップも創生されたものはすべて彼等の仕事の影響力だという事実を冷静に見ています。

そして世界を見ても同じ通りに資本主義というシステムを行うようになれば地域は関係なく同じようになっていくだけです。

私は1985年から今年2014年までの29年間、中国の変遷をリアルタイムで見てきました。

そして日本での時代に変遷も感じては、いろいろと考えていました。

2001年と2003年に米国へ行きました。米国でのシステムを理解してから日本を考えた時に、そこで改めて「そうか、そういうことだったのか」という事実を発見しました。

米国は政府よりも企業の方が影響力があって、財界の要望を政府が行っていく、というシステムであって、その結果から国内の風潮や考え方ができていく、これだけのことでした。

戦後の現代日本社会のシステムも米国同様で国民は政財界の求めに応じて仕事をするようになり、天皇陛下や伝統日本文化は大事に守られる、という構造になっているのです。

ですから私達が「国」を考える時、社会システムの上司は政財界、

天皇陛下は国家元首であり、素晴らしい日本文化は私達日本人の精神哲学は永遠に変わっていないことを知る必要があります。

ですから現代日本でに「生き方」に自信を持って、理想に生きて有意義に頑張っていくには、社会システムの上司である政財界とその支持者に、

いかに気に入ってもらえる人間になれるような特別能力を身につけることが大事だという事実です。

振り返れば、かつては誰も教えてくれなかったことが、私に教えてくれたのは「現代日本社会」の中での時間でした。

20年前と現在の日本は変わりました。

私はずっと専門でやってきた中国武術を仕事にしていますが、こういうことをできる人はこれから、何の分野でも、どんなものでも可能です。

法治国家としての法に従い、結果うまくいけば「それは何でもOK」

その「何でもありで、信念なき文化」もたくさんありますが、考え方と修業次第で、自身の能力に価値があれば、その能力を活かしていくことができる時代になったのは喜ばしいことだと思います。