港北公会堂

来月8月10日(日)に横浜市港北区にある港北公会堂にて13:00~16:00まで、2014年中国武術・健身気功交流会を行います。

今年から一部・二部に分かれて一部は中国武術段位考評会、そして自選武術項目演武会、健身気功演示交流会と行います。

私達は本場の中国武術スタイルを日本のライフワークに合う様に様々な工夫を行ってきました。

国際標準規格として、ようやくまとまった中国武術段位制スタイルを今年度から横浜武術院考評システムとしてスタートします。

ここまで来るのにはかなりの苦労がありました。

そしてやはり中国のシステムはよくいえば「朝令暮改」悪くいえば「予定は未定で、未定が予定(※中国語では待定)」

というものがよくあり、思うに普通一般の日本人の性格や考え方や気質にはなかなか合わせづらい、あるいは考えられない感覚が結構あります。

そのこともあって政治経済的に中国を嫌悪する傾向があることも理解できます。

私は1985年からの直接の往来を続けてきた慣習があるので臨機応変で変更に変更があっても自身が応対することで、うまくやってきた経験がありますが、

今後を考えると欧州武術連盟はオリンピック項目化を図る理由があり2012年からもうスタートしています。アジアでは華橋系組織が力を持っていて、独自の普及路線で進んでいて、これからはアジア武術連盟の本拠地が新しい拠点になって落ち着いてからおそらくアジア連盟スタイルでの段位制に切り替えていくと思います。

そうなるとまたおそらくアジア全体でのレベルを考えての普及システムを作っていくと思うので時間がかかりややこしい感じになりそうな気がしています。

そのために日本では、自由主義経済が盛んな市場があるので、やはり日本人らしい考え方で日本版システムを作って普及活動を進めていくことがベストだと考えに至りました。

我々は既に多くの国際大会を経験し、今までに上海体育学院競技体校武術隊、安徽省武術隊での研修ツアーをはじめに、

伝統気功の亳州華侘五禽戯の研修を3回、上海体育学院武術学院で木蘭拳の研修、そして今年は復旦大学武術協会の武術隊、龍身蛇形太極拳、詠春拳の研修を経て、今後はずっと上海での研修拠点は復旦大学武術協会にしていくことにしました。

そして、香港国際武術大会での国際武術段位考試を今までに2回エントリー参加し、2年に一度開催の上海国際武術博覧会を力試しの場としての国際競技大会での位置付けにしていきます。

今までは日本の武術活動団体としての資格を得るためや、存在感を本場の武術協会にアピールすることが目的でしたが、もう次のステップとして国内普及に力を入れていきたいと思います。

今年からの交流会から段位試験方式で演武会を行うので、各参加者は頑張って欲しいと思います。

今年は先ず試験的に行い、来年以降はより本格的に行っていく予定です。

そして武術院での証書を発行することで、チャレンジャーの皆さんの記念品としてや、フィットネス業界での履歴に活かせるようにしていきたいと思います。

いずれニーズが高まり事業になりそうな時を見計らって展開をやっていこうと思います。

振り返ってみれば日本での中国武術の普及の歴史は浅く、楊式24式太極拳系列が定着してから35年程度で、

初期の武術普及からは30年、規定套路での武術項目は1989年から始まったのでまだ25年。

ようやく全国的に武術隊システムが広まってからは10年程度です。

これからは2016年のリオデジャネイロ五輪の内容で削減項目が出たら新規項目追加のチャンスが出てきますが、それもまだ今からは先で検討が難しい状況があります。

現行日本でこれからの一番重要な部分は健身と養生だと思います。

そしてただ練習するだけでは物足りなさが出てくるので、私共はいち早く段位制を導入し、日本人らしくできる指導システム、練習システムを構築できました。

これからは評価システムを考評員としての仕事も出てくるので、大事な時期になっていくと思います。

交流会まで16日、だんだんと準備が進んできています。

今年は全体練習で広い練習場を使えないこともあって、ぶっつけ本番の感じになるので、個人項目、集団や対練はしっかり各自で頑張って当日は午前の入場退場リハーサル意外はこれまでの練習ペースでいくので、

ある意味初挑戦のような感じがしています。

個人項目の練習では金曜日夜を使って、日曜日は龍身蛇形太極拳の練習と詠春拳になります。

真夏のさ中での今年の交流会ですが、熱く頑張っていきましょう。

よろしくお願い致します。