横浜ベイブリッジ


横浜武術院の武術活動では「中国武術段位制」を採用し横浜武術院考評というシステムを始めました。

「段位」というのは文字通り、段階あるいは階段の「段」であり、位置づけの「位」ということで、各自の体得できた技術レベルの位置的感覚を練習を通して体得し、

できるようになった技能を統一された国際的な中国武術評価基準である「段位制」のシステムを通じて自身の「位置」を確かめる、ということで導入をしています。

最近はその成果もあって、皆さんのレベルも確実にそれぞれで上がっている印象を受けます。

こうした武術活動を通じて、やはり自身で自身の位置を理解していくことで、自身の存在感の実感を得られるようになれるようになったのはとても善かったと実感しています。


そして私も属する、現代日本社会の中に長くいて思うことはたくさんあります。

現在の日本人の思考では自分という存在の「位置」というものにおいて基準を構築することが難しいのかも知れません。

そのことが精神的にも弱くなりがちで、厚生労働省でのデータの統計に表れていると思います。


知っておいて欲しいのは現代日本社会のしくみは、戦後69年間の中で米国式資本主義システムの上に構築されているもので、

基本的には大量生産、大量消費が政府を上げて奨励されているものです。

今日ではありとあらゆるすべての企業が多くの老若男女の人間を使って、大量生産し、大量消費システムを強いられていることなのです。

ですから企業のトップの財界人や政治家たちは率先して、高級住宅街に住んで、高級車に乗って、豪遊することが、そのお手本を示しています。

(※最近の米国製映画での「ソーシャル・ネットワーク」や「グレート・ギャッツビー」「ウォール・ストリート」が映画の中で自ずから証明しています)

そしてそれらに憧れるようになって全国から首都東京に集まり、そうしたシステムに励むようになり、今日にまで続いています。

そして企業が「破綻」することがあっても、それはシステムの上では奨励されたうえでやった結果の一つでもある、というすごい事実です。

これは国や地域は関係なく、1997年に中国に返還されましたが香港、そしてマカオ、台湾、シンガポール、そして中華人民共和国もグローバル・スタンダードと呼ばれますが、これは欧米式資本主義システムのことなので、なってしまったところはお隣の韓国もそうですが、全部が全部同じ感覚の構造になるだけです。

ですから現代日本の資本主義システムと伝統日本の美徳とは一致しなくて、むしろ矛盾していくことが「現代日本ストレス社会」の正体だということが判ります。

戦後日本の69年間で構築してしまった「システム」と米国式精神構造で物事を考え行動するという現代日本人的感覚が普通になる中で、

私は大和文化、伝統日本関東人気質、武道精神を尊び、中国武術全般を学んだことで、技術だけでなく、養生、武徳、医学を体得することが出来ました。

私という一国民ではこうした「現代日本社会」を変えることは不可能なので、国民の義務を全うしますが、与えられた「自由」と「民主主義」の中で、私自身での精神性はずっと歴史あるアジア伝統文化的人間で在り続けようと考えています。

最近感じること、ずっと思っていたことの「感覚」での「感想」の集大成としてでは、

私は初めて29年前に訪れた上海からの往来をスタートして、いつも他の人達よりも、伝統中国の武術家の先生方が私を気に入ってくださり、私の純粋な想いから求めたものの多くをいつも惜しみなく技能も理論教養をも与えて下さいました。

それは私がずっと気付かずであったけれども確信したのは、私が小さな頃から無意識的感覚の中で学んできた「日本武道精神」のことを感じてくださっていたからだと、この2年間で再開した剣道:兵法剣術を行う中で確信をしました。

これから思うに、私が身につけた日本武道感覚、中国武術感覚を合わせた、総合的武術教養を日本全体に広められたら、

思うに、武術活動で心身が元気になれるので、仕事は効率が上がって、たくさん食べて、飲んで、調子が良ければ、必ず報酬も良くなって、

たくさんいいものを購入して、旅行も行って、また楽しくなるからやる気が出て、

そして仕事の量も増えてくるのでストレスも溜まるけれども、また武術活動で発散して、元気になっての繰り返しの良いサイクル活動ができるようになるだろうと最近の指導の中で実感しています。

いわば「元気」と「勇気」の大量生産、そして大量消費ということが可能です。

現在、生活習慣病を患った皆さんはチャンスです。

生活習慣病の7大疾患と呼ばれるものは「高カロリー食」と「運動しない」ことが原因でもたらされる疾患なので、なってしまった方々は身体に蓄えた大量のエネルギー消費をすればいいだけなので、

私のように朝から晩まで一緒に武術運動をひたすらやっていれば、そうした疾患は自ずからなくなり完全回復できる、という現代医科学的データ根拠からも合致しているので、是非ともお薦めします。

(私は朝から晩まで武術をやって、考えて、低カロリー食なので、まったくその反対に存在する事実が判った瞬間に、一瞬めまいがするほど、その現実の事実からの大きな驚きと、逆に実感から来るパワーの増大を感じました・・・ 正しく中国武術をやっていると豪語して生活習慣病になった人というのは指導者ならやっていることは投資家のよくいう、儲かるといって投資をさせて、逆に儲からずに大きな損をさせたという詐欺師の感覚に近い立場、ということになります)

日本の資本主義システムの中では米国式なので直接中国との連携は、そのシステムそのものがドル:円体制という結びつきの中でよく思われないので、

中国武術だけれど日本式システムで軌道に載せられると、今後はいい方向に向かうだろうという実感を思います。