論語

伝統ある武術人士としては、「規範」精神として、身に着けておかねばならぬ重要な思想哲学が儒家思想です。

戦乱の世であった春秋時代に生きた「孔子」は、仁義の道を実践し、上下秩序の弁別を唱え、世の秩序を正しくしようと生涯を懸けて考え人に説いた偉大なる思想家です。

日本における武士道の根幹になった「朱子学」は

「学問は、必ず「大學」を先とし、次に「論語」、次に「孟子」次に「中庸」を学ぶ」とあります。

「修己治人」あるいは、「大学」にある「修身、斉家、治国、平天下」であり、「経世済民」の教えであります。

そこから、ふと思ったのが今から2500年以上前に考えられていた孔子の「論語」

「子曰く:師は言われた」で始まる有名な文言集ですが、ここから現代日本社会にと学びたい二節の文を紹介したいと思います。


それは「六つの害」というものです。

・仁を好んでも学問を好まないと、その害として情に溺れて愚かになる。

・智を好んでも学問を好まないと、その害として高速に走って、とりとめがなくなる。

・信を好んでも学問を好まないと、その害として妄信に陥って、人を損なうことになる。

・直:真っ直ぐなのを好んでも、学問を好まないと、その害として窮屈なものになる。

・勇を好んでも、学問を好まないと、その害として乱暴になる。

・剛強を好んでも、学問を好まないと、その害として気違い沙汰になる。


そして、もう一つ。


・正しく教育をされていない人民を戦争させる、それこそ「捨てる」というものだ。

(負けるに決まっているからだ)


人としてあれば 誰にしも、感じるものがあると思います・・