8月10日(日)に横浜市港北公会堂で行う2014年中国武術・健身気功交流会&中国武術段位制考評会の申し込みを受付開始しました。

昨年から中国国内は元より、世界標準化された中国武術段位制国際考試とまったく同様に段位制での考評会の試行を行い、今年からは本格的に段位制をスタート致します。

今年から交流会の1部は中国武術段位考評会、2部は自選武術項目演武・健身気功演示の交流会になります。

中国武術段位制の本格導入はこの2012年からの2年間をかけて横浜武術院での新生武術班代表の第1期生が一~六段にチャレンジをして各自申請受験し合格した段位の認定書を頂きました。



2012年 上海国際武術博覧会 組織委員会会議 現在の中国武術協会 国際武術連合会での総合プロデューサー 陳国栄さん

2012年上海国際武術博覧会2

上海武術協会の重鎮 馮如龍先生と共に

武術名家 馮如龍先生



横浜武術院は今年から中国国内での武術専門学校と同じスタンスと内容で武術普及活動を日本国内向けにどんどんと進めてやっていきます。

(※日本という国内では行政の規制で学校法人の位置をとらないと「専門学校」を名乗ってはいけない事情があって公的な名称を使えませんが専門学校と同じスタンスで既に行っています)

いろいろと何人かの中国武術協会の運営上層部の皆様と相談して私達横浜武術院は日本人運営組織として中国武術段位制を日本国内で普及指導し、

組織内での一~六段位の教程指導を行い、現行にある段位保持者・考評員が査定する考評会を行って合格者には単位:組織からでの教程終了書を発行し、それを日本国内での普及活動に使うようにと方法を勧められ、共に頑張って日中の文化交流の橋渡し活動も含めて若い世代がどんどんと発展・繁栄するためにも一緒に努力してやって行こうとなりました。

日本でも練習し能力を身に着けられ、段位の認定には香港大会での検定会などで受験し、合格すれば中国武術協会の認定書を授与してくれる、という位置付けになりました。



昨年の香港国際武術大会・中国武術段位制国際考試 大会総合プロデューサーの系財林さんと段位試験にチャレンジしたメンバーたち

ファイナル・パーティー



現在の香港大会のスタンスは北京や上海、浙江省、福建省、広東省などの比較的大きな中国武術専門学校生の卒業認定のために国家試験、あるいはマイスター制度での技能認定制度になっています。

海外人士では香港、マカオ、台湾やフィリピン、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどの東南アジア系の最近での経済振興国の武術指導者が資格認定を受けに来る場所になっています。

この香港大会は大会組織委員長のプロデューサーの系財林さんと2009年に亳州に招待されて日本人での五禽戯伝人としてゲスト出場した第1回中国健身気功博覧会・五禽戯健身養生節の際に再会しました。

そこで日本での中国武術段位制の普及への話しを持ちかけられて引き受けました。



香港国際武術大会 組織委員長 系財林さんと意気投合

大会パーティー10

2011年にお世話になった上海体育学院武術学院の現在運営トップで 健身気功、馬王堆導引術を最近総編した王震さんと共に

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現在の上海武術協会トップの健身気功五禽戯総編者の虞定海先生と、安徽省武術隊 名将 兄弟子の賈平さんと共に

大会パーティー6



2010年に港北公会堂での交流・演武会を始めたのは、実はこのことがあったからでした。

あれから4年が経ち、ようやく全部準備が整い、正式なスタートが始められることは嬉しい限りです。

中国武術段位制の日本では横浜武術院が技能と理論の指導を行い教程合格での終了書の発行、この5月から正式提携した中国上海復旦大学で本場中国での研修や技能考評を受けたり、新たな武術項目を学べるようになり、

検定大会はいつでも香港が担当してくれる、ということになりました。

現在横浜武術院では中国武術段位の六段保持者が3人です、日本版ではこの3人で段位考評員を担当し、毎年の交流会1部で段位受験演武者の武術技能を考評し、各申請段位での技能を評価します。



2007年 第1回 海外人士 中国武術段位考評

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横浜武術院の顧問を受け持って下さることで本当に有難い、中国武術段位八段 花妙林老師 国際的な日本人の武術健将 渡辺成人さん

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中国武術協会 北京本部

中国武術協会3

中国武術協会 秘書長 王楠さん(楊承冰老師の生徒であり、賈平さんと同じく兄弟子)

中国武術協会2



段位認定

第一段:規定套路の成績が7点以上。

第二段:規定套路の成績が7、5点以上。

第三段:規定套路・自選套路、2項目の成績が15点以上、理論成績70点以上。

第四段:規定套路・自選套路の成績が16点以上、理論成績75点以上。

第五段:規定套路・自選套路の成績が17点以上、理論成績80点以上。

第六段:規定套路・自選套路の成績が18点以上、理論成績85点以上。

今年の国内ルールではまだ昨年までのこの単位を利用しますが、今年になってからはルール改正があって特例措置枠を使ってでも四段、五段、六段受験は合格得点を、

単練、対練、析招、自選の4項目で五段は8.5以上、六段では9.0以上の点の獲得を求められています。


しかしながら、まだ私達での段位制日本版での合否判定では、

各申請段位 演武での検定基準

ABCD判定 ABは合格 Cは再試験 Dは不合格

基準 A 合格点ラインより上の得点者 B ぴったり程度の合格点  C ギリギリで不可 D 得点が届いていないので不合格。

としていきます。

来年の香港での受験を考える方は一~二段は規定套路に集中し、三~四段を受けたい方は自選項目と合わせて準備するといいと思います。

毎年映像を記録していますので、申請者は自身の演武映像を見て確認し、レベルアップに役立てて欲しいと思います。

まだ日本国内においての環境では、いくつかの組織団体でも、実際には指導者の技術と武術理論などの実力能力不足的に「出来ない」ことから、そうした組織運営者からの方針では全く手をつけられないので「やらない」と、先送りにやってしまっている現況でも、こうして我々は組織的に大きくなくとも単独組織で行えるのは大いに画期的な状況で自信を持ちたいことだと感じています。

いずれにはウェブですべて記録はインターネット上で確認できるご時勢ですから、コツコツ行ってきた我々の武術普及事業は今後期待ができると思います。

先日の上海でも激励を受け、先生方に日本国内での武術改革をやります、と宣言して来ました。

これからの武術院の活動では、皆さんのご活躍を期待しております。

※追伸:

今現在の横浜武術院での中国武術段位制でのスクール教室は毎週土曜日の朝日スポーツクラブBIG・S綱島内でのカンフースクール(14:00~15:00)が中国武術段位制の一~三段での武術項目

レベルアップ太極拳スクールが(15:15~16:15)が太極拳での段位制一~三段で開講しています。

それ以外は日曜日の午後、金曜日夜の武術班の練習にて四~六段技能、あるいは各自のペースでの練習、指導となっています。

よろしくお願い致します。