今年の交流会までもうちょっと、今年の私の出番はオープニングのみなさんで行う「華侘五禽戯」とプログラム1部のラストの「兵法剣術」と2部の中国武術段位制紹介コーナーの「二段太極拳」と「陳式太極拳」の4回、今回は行います。

今年からはプログラム構成や演出などはメンバーたちにいろいろと任せて、今までのやり方に加えて新しい力をどんどんと加えて、よりレベルアップを図っていきたいと思っています。

これからはみんなで楽しめるという感覚でのエンターテイメント性にも力を入れていきたいと思っています。

そしてそれはいつしか自分たちの「ステイタスアップ」にも繋がっていくと感じています。


インターネットの出現で「Youtube」のような新しいメディアが出来てこの5~6年ほどで武術界の印象は、かなり良くなったと思います。

私自身もいくつかの映像を配信し、自分が行ってきたこと、今までに自分がずっと見てきたものや皆さんの資料になるようなものをアップロードしました。

そうすることで普通世間一般の皆さんが今までになかなか見ることのなかった中国武術の世界を多くの方々が見ることが出来るようになって、世界観が広がり、今後益々の発展になっていくことを望んでいます。

そこで私達にも多く恩恵があり、たくさんの多くの情報を得られて大きなヒントやインスピレーションの動くものをたくさん感じることが出来、感謝の意を思うことがたくさんありました。

こうした人々全体で総合的な「ステイタスアップ」を図れる時代になったことで、我々にもチャンスがあると思います。


そして、私たちは以前からずっと遺憾に思っていたものには「情報の偏り」やあたかも「虚偽の風説の流布」が雑誌やテレビなどで堂々と行われていて、本来のものとは異なるものや不適格な人などの言説や行動が当然影響力があるので広まってしまい、「ステイタスダウン」というものが起こり、それを後に「そういうものではない」と修正したりしなければならないことにとても骨が折れました。

しかしながら現代日本社会では、これもまた「ある世代間」では「一つのテクニック」として暗黙の了解方式で広まっていて、「騙した方は悪くない:騙される方が悪い」「勝てば官軍:勝ったら何をやっても良い」「数は力:少ない方は弱者」というやり方の容認があったと感じています。

これは戦後の日本全体の欧米化にも根幹があることに気付いています。

しかし今は時が流れて、そういうものは一番先に批判を受け、世論からやり込められる傾向が出来て正直な情報が流れるようになってきたことは歓迎したいと思います。

しかしながら世の中の構造というのは多かれ少なかれ、かなり多く、医療業界や健康産業、フィットネス業界にもたくさんあります。

彼等の特徴は先に多くのお金をかけて何らかの商品(運動プログラム)を短期間ででも開発し、御用学者を雇い、顧問などにあてて、何かと理論を並べ立ててそれらしく持ち上げては「効果」を強調し、CMや広告でバンバン宣伝し、何も知らない人達を招き寄せて商売をして利益を上げる。

これが得意技です。

「気のせい」や「思い込み」というのはすごい影響を与えるもので今や「偽薬効果:プラシーボ効果」といって医学界でも堂々と居直って行っています。

更に今現在は「逆プラシーボ効果」というものもあって、それは「放射能騒ぎ」や「天災騒ぎ」がそれです。

マスコミは誰からでもお金をもらえれば何でも書きます。しかも心理学を研究してやっている広告代理店のエリートたちがキャッチコピーを考えて人々の眼につくところへ置いて情報操作をするような悪質なものも今は普通にあります。

武術を行う者というのは、自身の技を常に磨き上げることで高度な身体制御力を備え、雑念を払うために集中力が高くなり、動態視力が向上しています。

そういう感覚では「不自然だ」「おかしいな」というものにはすぐにピンと来ます。

変人扱いを受けることはしょっちゅうですが、時間が経った後には「やはり間違っていなかった」と大体がいつも直感で的中しています。こういう感覚は「霊活性」といっています。

逆に私の正直な感覚で武術を長く修めていたりする人で「霊活性」の弱い、感じない人というのは「?」と思うことがあります。

残念だけれど「寄らば大樹の陰」や「長いものに巻かれろ」の時代は最近完全に終焉を迎えたな、という感じがあります。

多くの皆さんの眼がよくものを捉え、口コミというものも合わせて「見聞力」が上がってきたという良い傾向だと思います。

これからは「寄った大樹と思ったものは実は小樹で陰はなく」「長いかと思ったら簡単に切れてしまうほど稚拙で短くて、何も巻けやしない」

そんな展開が見えてくる時代になるだろうと思います。

素直に素朴で実直に、関東人はそういう気質を文化的に備えています。

海底が長い時間をかけて隆起して山になる、そんな自然のような「ステイタスアップ」を頑張りたいと思います。




2013年横浜武術院 中国武術・健身気功交流会 是非、ご来場をお待ちしております!

●2013年 横浜武術院 中国武術・健身気功交流会(入場無料)は
10月13日(日)港北公会堂で開催致します(東急東横線 大倉山駅下車 徒歩7分)

開場:13:00~ 開演:13:30~