香港の大会から帰ってきて一ヶ月ちょっとが経ちました。

昨年の上海大会と今年とで、これからの中国国内の武術界の流れと、これからの自分たちの活動で活かせるものがかなりあったと思います。

私の経験で日本にいると、見ることができないもの、本場ではどのような感じなのか、というものはやはりその地へ行かないと判らないものです。

こうしてみんなで一緒に遠征して見て、正しい主流の方法を感じて帰ってきてみれば、今ちょうどいい流れが出てきた私達の活動での将来や方向性について大きな発展のための展望を計って、その流れの中で確実な練習計画をそれぞれに目標を作って頑張っていくことができるようになると思います。

昨年、今年と中国武術協会での運営メンバーも入れ替わり、方向性も随分と変わっていくことを知りました。

私自身での初めて見た28年前からの経験と実践から考えてみると、何か不思議な感覚を思います。

今年度から中国武術段位制を導入し、全体的にスタートしてから5ヶ月でかなりの大きな進歩がありました。

この標準の基に武術元素を意識し、コツコツとそれぞれに武術感覚を体得し、

それぞれにあった伝統武術拳種、器械、自選項目を行い、基本的に四段までは通常での段位制の単練、対練、析招の練習活動を行っていきます。

そして中国の段位制にはありませんが対象として難度の高い跳躍動作を行う感覚と同様で若者同士で、五段ぐらいのレベルになったら、対抗性武術項目:短兵(剣術)、推馬(南拳)、推手(太極拳)、散手(長拳、蟷螂拳)などを上達した人は技の確認の意味でも各拳種での方法で重要視するようにしています。

対抗性武術練習は套路、対打が上達し合った者で自身の技の有効性、正確さ、防御反射能力を確かめたいと感じた人には稽古として行うように勧めています。

何故なら偶発性のある意味合いで行う武術というものは文化的には存在しない、という原点を大事にしたい、という理由があります。

そして互いに強度や速度の絶えず変化する技撃動作を実際に感じてみれば武術意識のことや、考え方としての武術礼儀や武徳の本当の意味を理解することができると思います。

この2年間はかなり活動内容の質を高めることができました。

これからは安全に確実な指導者、示範者を育てていくことと、標準化の確定したシステムで普及を行っていきたいと思います。

このように私達は、誰しも全員にフェアでチャンス・可能性を感じられるようにする意味でも、中国では廃止された日本に多くある今までの旧来型システムはやらず、

「練打結合」を基本とした中国武術の最新普及システムへ更に日本的智慧や工夫を織り込み、

今の時点で日本国内にはない、まったくの新しい武術感覚で日本で行っていきます。

そうすることでオリジナリティを高められ、安全性と効果性を重視し、フィットネス部門からも魅力を感じられる項目の業界へと進化を目指したいと考えています。



2013年横浜武術院 中国武術・健身気功交流会 是非、ご来場をお待ちしております!

●2013年 横浜武術院 中国武術・健身気功交流会(入場無料)は
10月13日(日)港北公会堂で開催致します(東急東横線 大倉山駅下車 徒歩7分)

開場:13:00~ 開演:13:30~