日本ではほとんど知られていない(知ろうとすることすらしていない人たちの組織は多い)と思いますが、中国武術協会の理論系の先生で康戈武先生がいます。
康先生は雲南省武術隊出身で北京体育学院に進学し、教授となり中国武術協会の要職に就いており武術理論の専門家です。
私は今までに康先生の著述した書物を多く読んで武術理論の勉強をして実践に役立てて行ってきました。そして2007年には中国武術段位制考試で初めて実際の理論研修を受けました。
とても講義内容は素晴らしいものでした。
かなりの長時間でしたが、すべて集中していい勉強の機会でした。
私は早い時期から恩師の上海体育学院の邱丕相先生の理論や教学法に学び、そして康戈武先生の武術理論にとても感銘を受けていました。
日本でよく思うのは武術理論や武学をないがしろにして、独創的な理論ばかりに走る人がよくありますが、かなりの習熟者でない以上は長き歴史ある中国思想、哲学を受けている中国武術思想を体得するのは難しいと思います。
2008年に北京五輪の文化プログラムとして高難度競技ルールでの競技会を行い、そして北京国際武道博覧会、上海世界博覧会(上海万博)でもエキシビジョンや大会を行いましたが、イメージを広げた程度のみで大きな普及成果は上がらずじまいでした。
中国武術協会は2011年に大きな全体会議を何度も行い、所謂大反省会を行いました。
その中で康戈武先生の発言にこういうものがありました。
中国武術段位制(現在は旧制度)は偏りや隔たりがあり過ぎる、例えば一段太極拳(楊式)二段太極拳(16式)三段太極拳(楊式)
一段~三段まで全部が楊式太極拳。
四段太極拳の32式に陳式太極拳の腿法が一つ、後半に武式太極拳の動作が一つ。
五段太極拳、42式太極拳で陳式の拳法、掌法一つずつ、呉式太極拳の独立勢一つ。孫式太極拳3動作。
六段太極拳で伝統各式の套考。
中国武術項目における段位制で太極拳は陳式太極拳の套路から創作された楊式太極拳の動作 だけがこんなにも重要なのだろうか?
長拳は一段、二段、三段が初級長拳。
四段に査拳の動作、五段が少年規定長拳。
六段が国際套路第一。
初級長拳と総合長拳が長拳系拳術のすべてなのですか?
南拳は広東南拳。
福建南拳、浙江南拳、峨眉南拳は南拳ではないのですか?
中国武術套路は楊式太極拳、総合長拳、広東南拳の3つだけなのですか?
と会議で、有名な発言をしました。
そしてその後に「その通りだ」という意見が多く出て、今回新しくなった新教程が出来ました。
私も長く中国の武術界と過ごしてきて、この2年間の改革はとても良いものだと評価しています。
そして、このことを通して思ったの中国の旧体制には長くあった派閥論理があって、それに多くが従っていた、ということだったのです。
かつての中国では発言などで体制批判を堂々とすると「反乱分子」とレッテルを貼られ、失脚させられたり罪を着せられて処刑されてしまうことがありました。
日本にもこうした組織は結構あったと思います。
(言う事だけを何でも聞く最低なイエスマンだけが重宝される時代)
しかし世界中の多くにも、こういう同じような構造はありました。
今年から中国武術段位制での国際化が始まり、3週間ほど前に実際に今現在の中国武術の技能評価制度というものはとても良くなった印象があります。
今現在の中国でかつての汚職で政治家が摘発されて逮捕され、裁判がテレビ放送をされて見せしめ大会のようになっています。
私は今中国武術段位制の国際化にあわせて日本国内で普及を始めています。
今までの旧段位制、自選項目、伝統項目などの活動に理論と技能を合わせた武術段位制が入ると、今までに判りにくかった武術技能の評価がし易くなりました。
私は素直に「イエスにはイエス」「ノーにはノー」という直感での感覚を大事にしています。
今年の来月の交流会から日本国内の第一号として武術段位制考評会を始めます。
今後の展開が今、どんどんと進んでいます。
またこれからも大きな発展を目指して頑張っていきたいと思います。
康先生は雲南省武術隊出身で北京体育学院に進学し、教授となり中国武術協会の要職に就いており武術理論の専門家です。
私は今までに康先生の著述した書物を多く読んで武術理論の勉強をして実践に役立てて行ってきました。そして2007年には中国武術段位制考試で初めて実際の理論研修を受けました。
とても講義内容は素晴らしいものでした。
かなりの長時間でしたが、すべて集中していい勉強の機会でした。
私は早い時期から恩師の上海体育学院の邱丕相先生の理論や教学法に学び、そして康戈武先生の武術理論にとても感銘を受けていました。
日本でよく思うのは武術理論や武学をないがしろにして、独創的な理論ばかりに走る人がよくありますが、かなりの習熟者でない以上は長き歴史ある中国思想、哲学を受けている中国武術思想を体得するのは難しいと思います。
2008年に北京五輪の文化プログラムとして高難度競技ルールでの競技会を行い、そして北京国際武道博覧会、上海世界博覧会(上海万博)でもエキシビジョンや大会を行いましたが、イメージを広げた程度のみで大きな普及成果は上がらずじまいでした。
中国武術協会は2011年に大きな全体会議を何度も行い、所謂大反省会を行いました。
その中で康戈武先生の発言にこういうものがありました。
中国武術段位制(現在は旧制度)は偏りや隔たりがあり過ぎる、例えば一段太極拳(楊式)二段太極拳(16式)三段太極拳(楊式)
一段~三段まで全部が楊式太極拳。
四段太極拳の32式に陳式太極拳の腿法が一つ、後半に武式太極拳の動作が一つ。
五段太極拳、42式太極拳で陳式の拳法、掌法一つずつ、呉式太極拳の独立勢一つ。孫式太極拳3動作。
六段太極拳で伝統各式の套考。
中国武術項目における段位制で太極拳は陳式太極拳の套路から創作された楊式太極拳の動作 だけがこんなにも重要なのだろうか?
長拳は一段、二段、三段が初級長拳。
四段に査拳の動作、五段が少年規定長拳。
六段が国際套路第一。
初級長拳と総合長拳が長拳系拳術のすべてなのですか?
南拳は広東南拳。
福建南拳、浙江南拳、峨眉南拳は南拳ではないのですか?
中国武術套路は楊式太極拳、総合長拳、広東南拳の3つだけなのですか?
と会議で、有名な発言をしました。
そしてその後に「その通りだ」という意見が多く出て、今回新しくなった新教程が出来ました。
私も長く中国の武術界と過ごしてきて、この2年間の改革はとても良いものだと評価しています。
そして、このことを通して思ったの中国の旧体制には長くあった派閥論理があって、それに多くが従っていた、ということだったのです。
かつての中国では発言などで体制批判を堂々とすると「反乱分子」とレッテルを貼られ、失脚させられたり罪を着せられて処刑されてしまうことがありました。
日本にもこうした組織は結構あったと思います。
(言う事だけを何でも聞く最低なイエスマンだけが重宝される時代)
しかし世界中の多くにも、こういう同じような構造はありました。
今年から中国武術段位制での国際化が始まり、3週間ほど前に実際に今現在の中国武術の技能評価制度というものはとても良くなった印象があります。
今現在の中国でかつての汚職で政治家が摘発されて逮捕され、裁判がテレビ放送をされて見せしめ大会のようになっています。
私は今中国武術段位制の国際化にあわせて日本国内で普及を始めています。
今までの旧段位制、自選項目、伝統項目などの活動に理論と技能を合わせた武術段位制が入ると、今までに判りにくかった武術技能の評価がし易くなりました。
私は素直に「イエスにはイエス」「ノーにはノー」という直感での感覚を大事にしています。
今年の来月の交流会から日本国内の第一号として武術段位制考評会を始めます。
今後の展開が今、どんどんと進んでいます。
またこれからも大きな発展を目指して頑張っていきたいと思います。