
今回の香港国際武術大会、中国武術段位制国際考試の経験を経て、国際武術段位制の全体像を把握できました。
今大会で一段から六段まで各段位項目での合格点を出せたことで、標準化した段位制ではどのような技能を如何に身につけるのに何が必要かが解りました。
そしてこれから私は中国武術段位制・横浜武術院考評でのプロデュースを開始します。
香港から帰ってきてから今何か、とても感慨深い思いを感じています・・
やはりここまで来るにはかなりの実際の研究での道程がありました。
北京の中国武術協会、中国武術研究院、北京体育学院、そして馴染み深い上海体育学院の競技体校から武術学院、アメリカ少林武術中心、ロスアンゼルスのゴールドジム、安徽省武術協会、亳州五禽戯倶楽部、そして香港国際武術大会組織委員会。
日本に戻れば、フィットネス業界で16年間でのプログラム構成の研究と実際の指導現場の実践がありました。
日本国内には、中国拳法、中国武術、カンフー、太極拳というように各流派ごと、各拳種ごとに広まってはいますが、やはりこれからは文化体育としての総合的な標準化を進めることがとにかく大事だと感じています。
そうしていくことで、より深い武術への理解と普及が促進され、将来的には大きなムーブメントになれると考えています。
今の日本国内を思うと、やはり各組織での台所事情があって、自分たちの商売優先で何が何でもみたいな雰囲気が見られます。
しかし感じるに、付け焼刃でやればやるほど後にボロが出てきてしまい、結果として自身での不足から結果的には台所事情を厳しくしている、のを感じることがあります。
私達は時間をかけて中国武術の技能の実践だけでなく、理論、歴史も研究してきました。
中国武術段位制は旧教程を横浜武術院の創設の2001年から取り入れてずっと行ってきました。
そして2011年に発表され、今年2013年から国際武術界でも取り入れられた最新統一教程の中国武術段位制での横浜武術院考評を今年の中国武術・健身気功交流会からスタートします。
我々は今の段階で初段階が1、2段、中段階が3、4段、高段階が5、6段で行っています。
インストラクターとしての有資格の基準としては武術は規定と自選ができるようになってからの3段、太極拳は2段です(前段教程、一段と二段技能全体での体得者)
理論研修は各自で中国武術理論概論や論壇を学習してもらって、実技考評は毎年行っている交流会で考評を行います。
そして国際段位試験での認定を受けるには今年から香港大会となりました、いずれは上海でもできるようになれば上海でも行いたいと思います。
しかしながら海外までなかなか出られない方々のためにも日本式の段位制はやっぱりあったほうよいので実技考評の結果、段位技能の終了認定を横浜考評として行います。
内容は横浜武術院での企業秘密なので、これをいずれはフィットネスでも求められる時期にきたら大きく展開したいと思います。
いずれは中国武術段位制といえば横浜武術院、横浜武術院といえば中国武術段位制。
そんな感じで頑張りたいと思います。
そしてここまで来られたのも皆様のご協力と毎日の楽しい武術活動のおかげでもあります。
本当に有難うございました。
またよろしくお願い致します。