私の武術ライフでは一貫していることがあります。

それは「今日で終わる過去であってはならない」というもので、かつて若かりし時は「今日ですべてが終わっても構わない」と思っていた時期がありました。

しかしそれを繰り返すうちに、それも進化するようになってきて「終わっていい」から、決して「終わらなくなる」ものになってしまったことです。

これは例えればイモ虫がさなぎになってそこから蝶になるように、あるいは土の中に生まれ、やがて後に土から出てきた幼虫が大きな羽を伸ばして大きな声で鳴きながら飛び立つ蝉のように変化するもののように感じています。

私は今大きな目標に向かって地道な活動にですが力を入れています。

それはいずれ、未だ見ぬ皆さんが後に武術を知り、練功という活動を通じて、やがて生き甲斐になって、日々のすべてに充足感を得られるように、というものです。

現代日本社会に生きる方々は、何かチャンスを探していると感じています。

その「チャンス」になって欲しい、と総合的な活動カリキュラムをずっと独自に考えては試行錯誤を繰り返して行ってきました。

それらは、この1ヶ月でようやく大きな流れにと我々は乗ることができそうです。

しかしその流れはいずれ誰でも乗れる大きな流れでもあります。

日本人の多くは全体主義で教育されてきたために、個人で勇気を出して実行できるタイプの人間が育つことの少ない実情がありました。

その中でできることは怖れることなく、殻を破ること、大きな一歩を踏み出すこと。

これが大事なことだと、自身の経験で感じています。


旧型の日本の世間によくあるシステムのような、

お約束の一部の人たちを喜ばすためのシナリオに乗せた流れの活動をさせられるのではなくて、全員が全員に誰しもチャンスがあって、それぞれに活かしていく。

過去は今日を経て、また未来へ繋がり、人から人へ。

やらされるものではなく、自発的に行い発展していくものへ。