私の性格や考え方というのは思えば中学生時代から基本的に変わっていなくて、お節介なことに顔を突っ込む性分です。

武術は少しずつオリンピック項目化にも近づき、これからは活動人口も多くなることを願っています。

私は中学生の時から武術を始め、経済的に負担の少ない良心的な組織から習い始め、後に学費の高い協会に移行しましたが、そこで特待生の扱いを受けられて多くを来日された中国の先生方に学びました。

中国との往来の中では日本からの公費留学生の行く学校は高額で行くことができなかったのでしたが、中国の先生方同士は横のネットワークがとにかく広く、

中国で学べた学校は当時は外国人の入れない中国人たちが行く専門学校で中国人生徒たちに混じり学費はかなり安い額でした。

当然言語では中国語で指導されるので、当然自身で見聞きして質問も多くを気付き、教わりを繰り返してきましたが、その御蔭で会話もできるようになったし、人脈も広がり、質の高い学びと訓練を受けることができました。

先生方も中国語を直接話し単身でやってくる私を休みの日には遊びに連れていってくれたり、しょっちゅう飲み会に驕りで連れて行ってくれたり、家に呼ばれて家庭料理をご馳走してくれたりして、とにかく可愛がってくれました。

そして東京での活同の時では練習場を借り、チームを組織して後輩たちに教えては自分で練習し切磋琢磨をしていました。

いつしか日本でも武術学校ができないかな、とずっと思っていましたが最終的には結局自分でやることにしました。

横浜へ来てフィットネスでの専門の仕事をするようになってからは運営会社から報酬を得て、スポーツクラブでのレッスンで指導をしています。

しかし1時間枠の中での指導では内容を上げていくことがなかなか難しく、そして常に全体を見なければならない関係で、初心者、中級者ぐらいで、より上達が望める方への指導が同時進行というのはしにくい状況があって、

練習場を借りて、更にレベルアップをしたい方のために教室を始めたのが今の活動のはじまりです。

基本的に私は自身の過去を思い出し、経済的に自信のない人でもチャンスを作ってあげて、この現代日本社会でも強く元気に生きて行こう、という方々を増やしたいと思って活動を行っています。

しかし現代の日本の現実はやはり流行が一番で、流行ればなんでもやる、そんな風潮があります。

武術は精神力、記憶力、勇気、おもいやりのある方はとてもレベルアップが早くなります。

そして練習場の雰囲気はよくなり活気に満ち溢れます。

長く時間が経って、この世界にいると、現代日本社会というのは奇妙なもので、景気が良いと世間が言う時は、武術をやる人も結構増えて、

景気が下がると、継続してやる人のみが残り、稽古事などの費用を削るようになるようで、スポーツクラブでの退会者が増え、武術の活動人口でも下がるように感じています。

この繰り返しで世間は動いている傾向があるので、そういう時は専門性を上げていく活動に切り替えます。

「継続してやる人」は本当に熱心で純粋な皆さんたちなので、これから先の普及指導できる人員養成が今現在は力を入れています。

そのより今までの積み重ねに強い専門性を持てば、いずれ武術の認知が広がった時がチャンスだと感じています。

今はそうしたための準備を意識しています。

インストラクターの業界ではエアロビックダンスエクササイズのインストラクターがアメリカン・ヨガに転向しヨガスタジオ運営を行っている人が増えました。

最近はバレエも人気で駅前にもバレエスタジオがあって随分と人気です。

社交ダンスも根強く人気があるので、その広まった様々な映画やテレビなどマスコミの扱う背景などがそういった項目の人気の上がるのを後押ししているので、いずれ武術もそうした勢いが来てくれることを願っています。

知り合いのインストラクターがヨガスタジオの運営を昨年から始めた人がいるのですが、やはり最近の整体やりフレクソロジー業界のように次から次へと競合が出てくるので、施設の維持だけでも大変だ、と言っていました。

日本以外の国でアメリカやロシア、東南アジアなどでも武術は今現在とても人気で一等地には大体あって、どんどんと盛り上がっています。

私も今までに何度か物件を見て回りましたが、駅の近くとか目立つ場所というのはやはりかなり場所代は高額になるので、そういったところに活動場所を置くと、

今までのような経済感覚ではできなくなるのも嫌なので、今はまだ、より認知を上げていくこと、活動での精度を上げて、より高いレベルで武術ができる方々を養成することが大事にと思っています。

やはりまだまだ現代日本社会の経済を動かしているのは「団塊の世代」の方々なので、実際にその世代の思考:考え方が流行の多くを動かしている、という現実のことも意識することが重要です。

武術の性質のことを想うと、

その世代は政治的にも中国嫌いでアメリカ好き、ジャンクフード、西洋食、ヘビースモーカーも多く、どちらかというと不健康な人の多い世代なので難しいだろうな、とよく思います。

本当は正しく武術活動が広まると精神的にも肉体的にも健康になれるし、老荘思想や武士道のルーツでもある儒学などの思想哲学や書道などの素晴らしい伝統古典文化の要素があるので、とても思想の衛生にもよくなります。

人間関係でも人脈も多くなり、日々の張り合いも大きくなることも良い面だと思います。

思えば、何でも「金金」での資本主義で考えてきた方々たちなので、お金に変えられない良さ、というものに意識が向かない傾向があると思います。

何事も「処世」だな、とよく思います。