思うに現代日本社会において、自身が何故にここまで武術に打ち込んできた理由というのはいくつかあります。

ひと言でいえば、

「弱い日本人といわれる一人になるのは、嫌である」これだけだと思います。

「強い」「強くあれ」というと、人によっては「プレッシャー」になるかも知れません。

しかし、戦後68年間において全世代老若男女すべてにおいて影響を受ける「ストレス社会」

どうしたら善いか、と人それぞれに工夫して努力しておられると思います。


私も元々は体格に恵まれていた訳ではなく、家が経済的に裕福でもなく、

子供の頃には当然イジメは横行し、社会に出ても嫌気的な出来事は日常茶飯事。

マスメディアの流す情報は常に悲観的で不安を思わせます。


しかし武術との出会いは、本当に長い時間がかかりましたが、伝統中国養生文化技能と理論を身につけられられたことで精神性においてでも健常の意識的維持、

武芸という実際の技芸で実用的にも守衛能力が身につけられ、筋骨での強度を高められ、

自身の練功、日々の指導において実技や理論をも伝えていくコミュニケーションの有意義さ、

行うことにおいてでの全体的なリラックス効果もとても大きいです。


そして伝統武術を通して、この現代日本社会であってでも「日本」のすべての伝統文化や中国との歴史的な関係(交流や摩擦問題の両面においてなど)も理解に繋がり、

そして、今現在は自身の原点での日本の武道、剣道:日本剣術を復活させることも出来て、意外なる新たな希望の楽しみがあります。

世界は今猛烈な勢いでボーダレスになっていますが、

とても不思議なことかも知れませんが、長い武術生活を経てきて、改めて祖国、日本を理解できること。

最近はまた何か、国内でよくある不安定要素の中で様々な出来事が起こされていますが、

私においては、寛容な愛国精神を持てたこと、

そんなことなのですが、

私にとっては大きな喜びでもあるのです。