今年は蛇年、ちなみに私は酉年の人間です。

よく謂われることには「へび年の人は執拗で頑固でもあり、。他人の意見は、聞く事はできますが、聞いているだけで、頭の中は自分の考えでいっぱいで、感覚が鋭く、霊感の強い人がへび年だということがよくあるそうで、芸術家、宗教家、歌手など、相手に感情、感性を伝える仕事に向いているようです。

こうしてみると武術をやる人は「へび年向き」というような気もします。

普通一般で、このへび年的性格が、聡明になって他人の意見を聞いて、仲間同士で力を合わせ多くの考えを融合すると、とてつもない力を生み出すだろうとは容易に連想ができるはずです。

そう、思うと思い出されるのが、日本古来の伝説のヤマタノオロチ(八岐大蛇、八俣遠呂智、八俣遠呂知)

これは日本神話に登場する伝説の生物で、八岐大蛇が『日本書紀』での表記。『古事記』では八俣遠呂智と表記しています。

高志之八俣遠呂知。「ヤマタノオロチ」という名称の意味は諸説あり、「オロチ」の意味として、「お」は峰、「ろ」は接尾語、「ち」は霊力、また霊力あるものとする説もあって、

蛇の古語である「ミヅチ」や、ヤマカガシを古来「ヤマカガチ」と呼ぶなどのように、「ち」とは蛇の意味とする説もあって本来は山神または水神であり、八岐大蛇を祀る民間信仰もあります。

人間、ひと筋の道に生きてきて、ある総合的な実践における長き時間の積み重ねに達すると「ある共通感覚」を得るように感じています。

私は、今日も教え子にお伝えしましたが、日本で本当の意味でのプロフェッショナルな芸人として世に生きていくならばこそ、その極意書としての最高峰になるものは世阿弥の著した「風姿花伝」を理解するように言いました。

私の信条としては、多くの皆様の前に立てる指導者となる立場の人間ならば、その指南書として体感と了解をして欲しいと思っています。

(我々は中国伝統文化でもある中国武術、思想、哲学、養生も含んで長い時間をかけて深く学び続け、研究し、より掘り下げて体得をしてきて普及活動をも行っておりますが、根本精神は日本伝統文化精神にあります)

昨年のまるまる一年間はキャリア的に受けた私の決心により、日本では伝統的修験道に通じている「行」を行っておりました。

そして、この春を迎え、今は初夏。

先週に大山詣でを終え、今は不思議な今までにない快活な心身の状態を感じています。

ひと言で申せば、何も怖れるものはなく、ただ自身が自身に課した試練として行った、先週の山登りで頂点だけを目指し、昇り続け、頂点の山の頂上で見た風景。

下界へ戻り、地元から見上げる大山の頂点を見る「心の想い」

今、本当に実感しているのは、

「生きていることの素晴らしさ」

「夢見ることの素晴らしさ」

「希望を想うことの素晴らしさ」

この3つです。

今日、教え子たちにも語りました。

社会の歴史で学べば必ず理解するように世の中は、世界中で「平和」な時代と「乱世」の時代の繰り返しで続いているという事実。

実は、現代日本社会は「平和」を装い「乱世」がまだ続いている、その「認識」を確認しておこう。

と私は伝えました。

大いに晴れに晴れていた、かの崇敬なる大山の頂上で、関東全域一帯を見渡して、想い考え、学んだこと、

これは日本の関東人気質の根本を教えられました。

私は、この感謝の想い、

私を支えて下さった皆様に、これからも尽力・貢献したいと思っています。

今年は、その皆様へと、大いに質的発展を目指す「年」

蛇のように執着して、8本の首のあるヤマタノオロチの身体になりたい、それが今年の私の思いです。