先週末から今週はもうGWに入りました。今週の金曜日は祝日なので練習がお休みになるので、4月26日から前倒しして練習内容は中段階へ進段しました。

今年度からすべてに新教程に合わせて、教室プログラム教程、専門太極拳教程、専門武術教程と3分類して、今月から武術競技部を発足します。

武術競技部はその年年で競技大会へメンバーが参加する場合に発足し、競技が終わるとその年度の競技部は解散する、というスタイルにしています。

そうすることで武術活動の練習内容の質でしっかりと分類することができるからです。

スポーツ競技というものは、各チームによって定義があると思いますが、私の経験では出場するからには勝利を収めることを目標に必ず練習を計画的に行っていくので選手になる人との意識連携はチームワーク形成にとても大事になります。

そして通常私達が行っている、最も伝統武術的な核心でもある、それぞれ自身の心身活性化、武術的進歩のための武術活動が一番重要なことはいつも変わらなく、この活動の自己実現のためでのプラスα部分の活動が競技部であったり、パフォーマンス活動にもなっています。

今年度から我々の活動では、専門系、競技系、パフォーマンス系と3系統をしっかりとその性質ごとの特徴や世界観を完全に分別してきます。

日本の太極拳や武術界、気功などの活動でも見られる傾向ですが、普通全世代世間一般によくありがちな混沌を混沌とも気付けず、判断にも迷いが生じ「自身が判っていないことに気付いていない」ものとは、その世界観とは切り離しておきたいと思います。

その中で基本的には専門系が主流になっていきます。

専門系も武術班、教室プログラムの練習活動の内容では「初段階~中段階教程」を規定・規格としています。

初段階を経てから、武術隊への活動に進んだところでは中段階~高段階教程、競技部としていきます。

ここでしっかりと武術基礎、文化背景を理解した人において初めて「競技」「パフォーマンス」の要素を含むものの練習をしてもよい、という様にします。

正しく中国武術界を理解していれば、伝統的武術功法の鍛錬は当然で、武術技法の攻防技術を行うことも当然で、武術を世に広めたり、自身の技能レベルを紹介するために武術示範をすることも当然です。

そうしていかないと、前例に挙げた「専門系」「競技系」「娯楽:パフォーマンス系」の区分すら知らず感覚が自身で気付かぬうちにやっていることがごちゃごちゃになり、かつての日本での武術雑誌の編集者たちの誤った意識感の流布によるレッテル貼りの悪影響ですぐに「伝統派」とか「表演派」とか「実戦派」とか悪しき古い考え方で派閥分けをすぐやろうとする人たちの考え方にある、偏った方々のカテゴリー意識のものと完全に一線を引くことができるからです。

そこで正しくスタイルが確立して迷いなくできている常に積極的で前向きな武術世界観と、中途半端で迷いあるグループの志向性などと活動性でもはっきり理解と区分ができるようになります。

つまりは彼らの思考では競技系+パフォーマンス系、あるいはパフォーマンスのみを表演派と呼び、専門系の一拳種における散手技術重視を実戦派と呼んで、自身の雑誌などで多くある武術拳種から彼らの気に入った拳種を宣伝された一部のものを伝統派とか単語的には不適切な意味合いで呼んでいる事実です。

今感じているのは、その雑誌の影響を受けた今大体50~40代ぐらいの世代も多くがいつも今ひとつの感覚に陥り易いその中途半端性に気付き、自発的にその考え方を改めたり、辞めたり、アレンジするようになってきた傾向を思います。

(これは1980~1990年代に多く日本へ持ち込まれたアメリカ式格闘技界でも同様な傾向です)

金曜日と日曜日は武術班・武術隊の活動なので、今年度から統一教程、武術認識を再確認するために一度全員を武術班の教程に戻しました。

そこで4月は初段階教程を行っていました、そして当然武術教養が高くあれば、段階はどんどんと進段できるので、このことで今までにあまり意識する機会が少なかった、

以前の武術教程を見直すことができて、もう一度中国武術理論概論にもある、正しく適切な武術技能における基礎知識や技法、基本功、武術的効能や用法を再認識して、今後の普及において一貫して確立したスタイル構築へと今年度は行っていきたいと思います。

初段階では確実な、手型、歩型、拳法や腿法の基本技法と攻防技術を行えるようにします。

そしてそれを必ず経験をした人から中段階へと移ります。

この過程で内容がおろそかや基本功が欠けていると日本での武術活動では前述した中途半端な武術形態になる傾向があるのを見抜いています。

(これは認識不足を気付かず活動が長くなればなるほど修正ができず手遅れになりがちです。中国武術界にも、拳はその人の心を表す。正しい拳であればその拳は正しくなり、邪であればその拳も邪になる、という言葉があります)

今日本は全体的に新しい時代へ移行していることを多くの方々が気付いています。

過去のミスを直し、未来をいいかたちで構築できれば多くのチャンスがたくさん訪れるだろうと感じています。

政治経済的な国際問題で日本と中国はうまくいかないことは、まだこれからも続くと思いますが、

実際に今ある日本国内での健康問題や経済事情の不安定さ、などの問題解決の糸口に我々の武術活動では繋がり、うまくいった人々が新しい牽引力になれると信じています。

そのための活動での今は小さくとも、これから大きくなれる一歩を目指し、今年度は記念すべき年でもあるので、皆さんで相互発展で頑張りたいと思います。