厚生労働省が取り行っている政策を著述したものに「健康21」という論文があります。

その中から今の日本年代に世代ごとの名づけられていたものを並べてみると、

    75歳~ 戦争世代

65~70歳代 キネマ世代

55~65歳代 団塊の世代

45~55歳代 ブランド世代(シラケ世代)

35~45歳代 バブル世代

25~35歳代 団塊ジュニア世代

  ~25歳代 デジタル世代

とあります。

私自身をこれからみれば「ブランド世代」から「バブル世代」になり、その後の「団塊ジュニア」に囲まれていた世代です。

私は自分の囲まれた世代が嫌いで、様々な面で迎合することはしませんでした。

むしろ65~75歳代のキネマ世代の若干上で戦争世代であった私の父母や祖父母から聞かされた戦前の日本の美徳について感化されたと思います。

社会に出れば上司の代は、今の現代日本社会の風潮基盤を作った団塊の世代たちでしたから、気を遣うことはありましたが、

「太陽族」みたいなものの考え方をする人たちは好きではありませんでした。

そして後続となる団塊ジュニアたちからは、秩序の崩落がより一層すすんだことが判ります。

今の就職難のデジタル世代は不遇の多くを毎日目の当たりにしていると思います。

つまりは現代日本社会の多くの諸問題を構築してきた背景はこういうところから要因を見つけ出すことができます。

メディアたちがイメージを作っては流す「世相」はさりげなく「責任逃れ」をきれいごとのオブラートに包んで広めていることを私は見逃しません。

私の毎日の活発な武術活動でご一緒している皆さんは「戦争世代」の皆さん、「キネマ世代」の皆さんが太極拳や気功活動で多く、

そして武術活動では、自分の同世代から団塊ジュニア世代が占めています。

こうしてみるといろいろと判り易くなることがあります。

現代日本社会は気付けば多くの問題が生じていき、それを減らすことがとても難しい現状があります。

そこにはかつて呼ばれた言葉に三大無「無責任」「無気力」「無感動」というものがありました。

団塊の世代以降から、「ブランド世代」「シラケ世代」に繋がり、

「無責任」は更なる「無責任」に、

「無気力」は更に「無気力」になり、「無感動」はまた更に「無感動」になっていき、

この今現在に広がる「秩序」が崩れ「倫理道徳」が廃れ、

「卑怯な人間たち」が激増した理由が判ります。

今様々を振り返り、自分が若い時に目覚めた「反骨精神」は日本精神、東洋文化を愛するがゆえに強くなり、

問題だらけの現代日本社会にも、さほど大きな悪影響を受けることのないライフワークを構築してきた理由を、

以前は言葉にならなかった言葉が見つかった実感を思います。

武術精神の言葉に「心意気」というものがあります。

これは「心」至れば「意」に至り、「意」至れば「気」に至る、というものです。

裏返しで見ていけば、これは判り易いです。

「気力」が失われると、「意識」が弱まり、「意識」が弱まれば、「心」のはたらきが弱まります。

だから「無責任」「無気力」「無感動」になる人たちが増えた理由が判ります。

そのまま、今現在に至っているのです。

私は日本剣術でのしなやかで静かなる強み、中国武術でありとあらゆる身体機能性を向上させ、養生気功で心身の活性化、浄化、あるいは人間の身体のしくみやはたらき、大自然との関係性の哲学を求めてきた理由は、

この日本で世の中が秩序が如何に乱れようと、治安が悪くなろうとも、卑怯な考えを起こし行動する人間が増えたとしても、

絶対に負けない愚直なほど心身の強さの維持能力を身につけてきたことでした。

そこで自分はいつも、

感動を大事に、気力を充実させ、責任ある生き方を目指してきました。

やっぱり自身の人生でも、この世の中でうまくいかないことがたくさんありました。

世の中を少しでもよくしたい、という純粋な思いからのアクションを邪魔されたり、妨害を受けてきたこと、

あるいは足を引っ張られるようなこと、不快な思いを受けること、

これらは、私利私欲を求めることだけを考える利己主義者たちからすると「気に入らない」ことだったのだと思います。

彼らにあるのは「自我」ではなく「我欲」です。

しかし、これからもまた可能性はいくらもあるでしょう。


そんな中でも自分は時勢に負けず、世代間普及意識にも負けずにこれたことは幸いです。


人生の先輩である、戦争世代、キネマ世代の皆さんの健康不安・問題の心配解消に尽力し、団塊の世代の皆さん、にはかつての上司とかの世代であったならばできるだけ他に依存せず自立的自発的行動ができるようになって欲しいと呼びかけたいと思います。

これはいずれ自身の生活習慣病になりやすい体質を改善するのには大事だと思うからです。

そして私達の世代以降、どんどんと更に崩落した精神秩序を立て直す、という自分が出来る「世直し」を今まで通りにコツコツやりたいと思います。

感じるに、これが日本神道に繋がる武道の神々や、御仏の加護だったようにも思い、感謝の念を抱きます。