これまでに伝統中国医学の理論を踏襲して導引や五禽戯などの伝統気功運動が生まれ、そこから太極拳、そして多くの武術拳種にも歴史的変遷の中で取り入れられてきました。

そのことによって今日の現代社会における生活習慣病の諸所である低酸素・低体温・高血糖の体質要因を解消することが可能です。

その中で低酸素体質を高酸素体質に、免疫力低下を招く低体温体質を高体温体質に有意識的に改善できることは判ったことと思います。

そして高血糖体質を低血糖体質にしていくには、運動で糖質を使うことで練習活動後は必ず低血糖体質になりますが、完全において考えるにはやはり1年間365日として、

1日3食として計算すれば1095食となる日々の身体に入れる食材での飲食の物質においての「質」も必ず関係してきます。

そこで体内に取り入れる食事においてでもやはり栄養学からの知識は必要になります。

人体の生命活動のエネルギー源である要素は糖質:ブドウ糖です。これは燃料になるガソリンによく例えられます。

人は食事から得た物質を酸素を得体内で燃焼し、そこから水素を抜き出していきその水素と電子エネルギーを作り出し、体内へと循環し伝達されていきます。

体内において活性酸素を作り出してしまう過程で低質な食生活では抗酸化物質を作り出すことが出来なくなると体中は酸化が進みます。

この「酸化」の状態を一般現代医学界は「老化現象」という表現をしていますが、医学界の特徴としては一般人が嫌気的な単語を選び使いたがる傾向がありますが、表記的には「劣化」の方が適切だと感じています。

例え気付かずに劣化があったとしても抗酸化物質を食材から取り入れ良質な運動習慣を身につけていくことで「劣化」に対して「優劣」での「優化」に変えていくことが必ず可能です。その「優化」のことを「アンチエイジング」と近来呼んでいることです。

そして抗酸化物質を考える以前にも正しく栄養学での五大栄養素をも再認識することも重要です。

五大栄養素は人間の体づくりに必要な栄養素で、ご飯であるお米や小麦粉などの炭水化物:糖質。

そして、たんぱく質(アミノ酸)を含む肉、魚、卵、大豆食品などのアスパラギン酸やグルタミン酸を持つ食材。

脂質:ビタミンEである植物油、動物性油脂、不飽和脂肪酸です。

ビタミンは新鮮な野菜や果物から良質な材質から摂取することができます。

そしてミネラルは牛乳やわかめ、ひじきなどからカルシウムや亜鉛などの鉄分があります。

これらの五大栄養素を多く含んだ食材をバランス良く食事から取ることが身体づくりには重要になってきます。

人間の体内はとてもよく出来ており、血液中では赤血球のヘモグロビンが酸素を運んできて糖質と脂質と反応しエネルギー物質を生み出します。

人体の中で神経活動が活発になっている時は脳で多くのブドウ糖が消費されているという実験結果から糖質は20%ほどが脳で使われて記憶能力が増すであろうと現代医科学的な見解をしています。

そのことで甘味物質は鎮静:リラクゼーション効果や鎮痛作用、快感などが得られストレス解消に役立っていることと考えられています。

糖質は体内で消化器官の酵素で分解されブドウ糖類は小腸で吸収されてから肝臓に送られていき、他の糖類も分解されてグリコーゲンとなって貯蔵されます。

その残りの糖質は血液中に溶解され全身の細胞に送られるようになり、その血液中の糖質のことを血糖と呼んでいます。

血糖は筋肉組織内でもエネルギーとして使われ使用する筋肉を動かすエネルギーのグリコーゲンになります。

そして更に余剰になったものは脂肪組織の中に蓄えられ蓄積エネルギーとなります。

通常一定のはたらきをしていますが食事後にはエネルギー量が上がるので食後は血糖値が上がるようになります。

血糖値が上がると膵臓から分泌物であるホルモンのインスリンが出され、血糖値を安定される役割を持っています。

そのために血糖値が上がりすぎてその必要量のインスリンの量が追いつかず不足するパターンが慢性的に続いたりするエネルギー過多の状態で病状化してしまうのが糖尿病です。

こうした現代医科学的見地からすると大脳からの意識的運動を行い、全身の血行促進を図り継続的なグリコーゲンの消費において意識的な体育運動を経て手足腰など操作能力、バランス感覚の向上などありとあらゆる筋肉部位での発育が活性化され、同時に脳の意識トレーニングが自然的に行え記憶力アップ、想像力、創造力感覚の向上ができるようになり、

糖質は常に使用され続け、補充され続けという良質的な循環が行われ、糖尿病や心臓病、脳梗塞をも含む多くの生活習慣病予防に役立ち、長く続けられることで、その意識的なからだづくり活動をしてきた過程で自身の心身への信頼において心強さを身体感覚の効果でも実感できるようになります。

これは今現在の複雑な健康問題の多くある現代日本社会での強化的体育運動では武術拳種、太極拳、健身気功が大いに役立てられ、

謂わば究極のアンチエイジングでの「抗酸化物質」が作られ易い「抗酸化体質」になれると心強い効能を現代医科学的見地でも大いに合致している実感をしているので、これからもより一層頑張って健全なる普及健康活動を奨励していきたいと思います。