私が横浜に来たのは今から14年前でした。当時勤務していたスポーツクラブでの指導の仕事で東京から通っていたのですが通勤が面倒になり、東京よりも横浜の方が性に合っていたので引っ越してきました。

そこで順調に仕事はとても良くて、その会社の副社長さんに気にいってもらい居心地も良かったのですが、2001年の2月初めにいきなり運営会社が倒産し、そのクラブの教室を独立させて横浜武術院として始めました。

それからフリーでスポーツクラブからの委託事業を引き受けて、研究した実践を普及活動をしていく組織にしました。

それはやはり当時の自分自身も感じていた「日本での中国武術普及が今ひとつだった理由」の実践すべてを解明し、研究・改善し、

そこから「日本での中国武術普及を促進できる計画」を考えるためでした。

今年は、ずっとそれらを経て何か不思議な感覚があります。


倒産した時は大変でしたが、その後も七転び八起きでお蔭様でここまでやってこれました。

そのクラブのマネージャーの方が「成澤さんの指導を見ているとまるで寺子屋ですね」と言われたことがあります。

今から思うと、自分の遺伝にもそういうものが強く残っていたんだな、と実感します。

伝統中国の技芸を行う活動を行ってはいますが、

基本の日本精神として、関東地方、神奈川県の生んだ偉大なる「二宮尊徳・金次郎」

家系にもゆかりのある「上杉鷹山」

母校、東洋大学、哲学堂建学の「井上円了」の精神を受け継ぎ、

今年はその寺子屋精神にもう一度立ち返り、今までの経験を総合した新教程で頑張っていきたいと思います。