
昨日は鎌倉ハイキング&野外太極拳交流練習会を行いました。
コースも皆さんにとって無理なく、太極拳を行った後でもしっかりと心地良いハイキングも出来るように考えて企画をして行ってみました。
天気もよく一回目のチャレンジとして、とても時間的にもうまく行ってとても私自身も皆さんといろいろとゆっくりお話できてとても楽しかったです。
実は自分が東京から横浜へ移り住んだことは東京では気功の研究と実践を行える環境が奥多摩とかかなり遠くまで行かなければできなかったので、
横浜に来てからは鎌倉や三浦半島、江ノ島や丹沢、箱根など非常に良いロケーションが比較的近くにあったことも関係しています。
今から16年前ほどに縁があって導引を始めるようになってから本格的に気功の勉強と実践を始めました。
フィットネス業界は医科学的に立証できているものでないと出来ないこともあったからです。
2001年に行った米国での研究で実はとても重要な気功の技法を意外なところから知ることができました。
それから2002年から再び上海体育学院へ戻り、政府を挙げてプロジェクトに取り組んで医科学的な健身気功のプログラムを総編している時だったので、自分にとってちょうど良い時期でした。
そしてそこから世界に広められた古典の伝統気功の文献や資料の中国語、英語、古典日本語、現代日本語で書かれていた多くを分析しては、技法を実践し解析していく作業にはかなり時間がかかりました。
その技能を日本人の感覚に合うように決められた時間内で効能を得られるようにプログラムを作りました。
それが養生導引操というオリジナル気功体操を総編し、そして兵法剣術と合わせて横浜武術院スタイルの伝統日本的養生項目としても昨年に完成できました。
そして伝統中国の養生項目の太極拳では陳式太極拳の基本動作練習から基礎套路、普及套路、推手、対練と段階を組み立ててそれぞれのペースで行えるように昨年は野外太極拳教室を始めて満10周年だったこともあり、それに合わせて今までの練習形態を再総編してこれも完成できました。
昨年はいろいろな意味でたくさんの仕事による大きな成果が私自身にもあってとても有意義でした。
しかしこれは皆さんがあってこそ、はじめてできたことでもあり、企業からの委託の仕事や来てくださる皆さんあってこそできたことでもあるので多くの感謝を思っています。
昨日から始めた鎌倉ハイキング&野外太極拳交流練習会は今までに自分が何度か歩いてきた道程・コースを皆さんと一緒に共有しながら楽しくハイキングをして太極拳を練習する機会というものと将来的にはこれから横浜武術院として始めていく指導者養成コースでのそれぞれの実技テスト考査の場のようになったら面白いかな、とも思っています。
気功の世界で使う単語に「天地人の気」というものがあります。
これを「三才」という重要な要素というもので、その3つの持つ「気」という存在がすべて揃えられると「得気」となる、という言い方があります。
昨日はまさに「天気:天の気」のコンディションもよく、「地気:地上にあふれてくるエネルギー」が大きく上昇し始めた春の気配が感じられ、皆さんの気分という意味での人の持つ雰囲気という「気」の感覚も太極拳の練習やハイキングを楽しんで爽快になれたことと思います。
現代日本社会は日々心身を疲弊させられることもあるけれど、昨日のように皆さんで楽しく「いい気分」を意識的、感覚的のいつでも取り返せることができることが解ると自信がよりついてくると思います。
昨日の感覚で、また次のコースを考える楽しみも出てきましたので、毎年春のこの時期や要望があればまた行いたいと思います。
皆様お疲れ様でした。またよろしくお願い致します!