今来年に向けた計画がまとまってきて、練習計画や普及計画への具体的な活動を考えています。

今年はこの11年間ほどやってきた計画のまとめの年にもなり、特にこの5年間はとても集中して充実できた活動になって良かったです。

世の中もとても大きく変化が現れ、国内のありとあらゆる活動における中心の世代層での変遷、世界中のパワーバランスの変化がありました。

この期間でも中国武術の世界でも大きな変遷もあり、途中で中国武術協会も指導者が交代し路線を修正し今年から新たなルールスタイルで行われた国際大会ラッシュがありました。

その中で私達の活動でも新しいルールでのスタイル方法を考案に入れ、日本でやってきた従来スタイルと融合させ、今年は7月の上海大会で成果を得られたことがまたひとつの自信がつきました。

そしてこれからの変化に応対できるべく今練習内容や活動計画にゆっくりと馴染ませていくつもりです。

私共のスタイルは当然主宰する私自身の日本国内における30年間の活動経験と知識と中国との長き27年間の交流での往来で本場でのスタイルの変遷をも把握しながら随時取り入れてきた経験を生かしています。

そして2回の訪米でアメリカ武術界のスタイルをも調査して、それらも取り入れてやってきました。

これからの日本での武術活動も全体的に変化が必要になってくると感じています。

これからの発展に興味なく、変化が苦手な方々のスタイルとこれからの発展に期待して実行に移し、繁栄を目指す方々のスタイルとはかなりの意識の隔たりが起こるだろうと予測しています。

日本という国は元々歴史的にこの連続できています。ですからこれもまた宿命だと思っています。

私がやってきた経験から思うには、普通世間一般の皆様から自然体で「関心を持たれる世界」でなければならない、と考えています。

この反対としては「関心を持っている人々の組織に、コントロールされる世界であってはならない」ということです。

「創られたスター」というのは、その創られた性質ゆえに弱く、内輪世界であることからのその持っている人の可能性の範囲が限られていることで世間一般の広い範囲からの選択肢には入れない、つまりは関心をもたれにくいということがあります。

(気をつけなければならないのは、このことの本意をも組織的な慣例に慣れすぎているとまったく気付けないことです)

いつも自分が感じていることは、今までにうまくいかなかったことが、これからうまくいく可能性はない、ということを徹底して意識していることと、

今年うまくいったからといって、来年以降にうまくいくとは必ずしも限らない、ということで更に工夫が必要と思っています。

ずっとこうしてきたから今までがあったという意識を重要視しています。

私自身は今この日本での武術や太極拳や導引、五禽戯などの気功運動の発展にはより大きなチャンスと可能性がある、と感じています。

しかし今現在にアメリカン・ヨガやエアロビック・ダンスエクササイズなどに比べて普及が今ひとつだった印象は同じフィットネス業界からの視点で、プロフェッショナルが組織、あるいは指導者が少ない、という感想を思います。

そして中国武術大会競技における国際大会ルールも今年から新しくなり、従来でよく見られた日本での普及や指導方法もやり方が古くなっていて、

かつての1980年代、1990年代、2000年代の変遷を経て整理して分類できていないと今後の2013年以降の国際大会などでは成績が伸ばせなくなるように見えています(多くはよくあるガラパゴス化していくように感じています)


プロの仕事というのは言い訳は聞かず、結果がすべてです。

費やした時間、費やした労力、費やした経済負担などを経て、報酬がそれらからもより何らかのかたちで多くなければ失敗だということです。

失敗を大勢で行う(失敗してから初めて気付き理解するような人たち)のはよくこの日本でも見られる現象ですが、そういうものとは距離を置くようにしています。

私はいつもこの表現を「沈む船には乗らない」といっています。


来年の我々の計画では、広い範囲での中国武術は武芸、武道の持つ世界の素晴らしさ、面白さ、心身の有効さ、の共存した技を身につけ、

これから新しいムーブメントを興せるような人材が育ってきたので、来年はそれに向けた普及・宣伝活動にとやっていきたいと思います。

今はレベルが上がったので久しぶりに今後もし以前のようにテレビ番組や映像系の仕事がきてもいい絵がとれると思います。

我々の交流会に見に来て下さる方々は普通一般感覚からでも比較的インテリジェンスの高い皆様が多く、とても嬉しいお言葉を頂けたので、来年はより皆様に喜んでもらえるような内容や、

自分たちの誇りとなり、やり甲斐、自身へのステップアップを共に高めながら頑張っていきたいと思います。