今年の交流会が終わってから一ヶ月が経ちました。

この一ヶ月間の武術活動の中で感じたことはやはり大きな収穫があった人に共通するのは、またこれからも更に成長して更なる発展へと新たな努力をスタートしていることです。

自分の人生で武術を行っていたことで学び・日々の生活に役立つこと、すべてを今の教え子たちに伝えて更にこれからを発展させてもらえたら、というのが使命だと思っています。

そして仕事では自分の両親と同じぐらいか、その年上ほどの皆様に毎日の心身に活力を得られる功法を伝え、どちらかといえば一般的には消極的で健康不安を感じさせられたり、

毎日の様々なマスメディアから流されてくる理不尽な想いをさせられる精神的疲労を取り除き、それらが「気にならなくなる」心身感覚を継続維持できるように一緒に頑張りたいと思っています。

ずっと昔から感じてきていたことで今でも変わらないことの中で一番重要だと思っているのは「過ごしてきた時間」の質のことです。

それに今もこの「瞬間」に「やっていること」もこの後すぐに「過ごした時間:過去」になります。

人間はすべてその連続で、日々考えること、感じられること、行動すること。

つまりはそれらはすべて「脳のはたらき」「筋肉、骨、内臓」が判断させて行動していることです。

逆説的な言い方をすれば、自身が作り上げた「脳」「筋肉、骨、内臓」が今のすべてに関連していることです。

私は少年時代に武術を通じ、その感覚が向上することを本能的に理解し、それをより深く理解していきたいためにひたすらに上達することを願い鍛錬をしてきました。

青年時代は社会に出て仕事をしながら武術を続け、時代を考え、権力者や世界の構造を調べては考え、

まだ自分が力のないうちは世の流れには従わざるを得ないかも知れないが「得体の知れない輩の奴隷にだけはなりたくない」と思っていました。

今になってはその「得体」も判り、自分は大きな敵に立ち向かっていたことにも気付きました。

しかしそれを敵とせずとも「道士的な生き方」もある、ということも「老子」に学び、今はそうした生き方をしていると思います。

その頃いつしか気付いたのは多くの人は自分を「あきらめている」か「あきらめてさせられている」からこそ、自分の心を誤魔化したりする逃避や、逆に自分を誇張をして少しでも優位になろうとするために、不自然なことでもやるようになったことです。

彼らを達観してみていると共通点が必ず相似していることです。

それらにマスメディアはそ影響力を利用して大衆意識を作り上げ、意識操作をしてそのメディアを利用する企業体に実は一般大衆は乗せられ続けて今日までその状態があります。

私の今の生活は毎日、ありとあらゆるところで「老若男女」と接しています。

そこでできるだけ的確な日本の現状のこと、これからの日本で起こり得ること、あるいは世界情勢の変化での可能性から、

将来を考え、ベストな方向性を目指して必ず自分でできることの中で行い、依存せず自立した生き方をするようにしています。

気付いている人は多いと思いますが、今の日本の世は平和に見えて実はいろいろと奪われているものが多い現実です。

その中でいかに奪われずに生きていくか、というのはとても大事で、それはどんな学校に行っても教われることはなく、あるいはどんな一流学校を出たとしても同じ空間で誰もが生きなくてはならないことです。

20年前、10年前ぐらいが最期の栄光を少し浴びることができたぐらいで、これからは
この↓現実のニュースの向こうで生き抜く力が必要になっていきます。

中国首位 インド2位 米国3位 OECD予測

ある意味私はこの10年間ほど、このようなことになるのを予測していました。

憶えている方は2010年の上海万博の前後に私が言っていた警鐘や準備をした方がよい、ということがあったと思います。

中国武術はカンフーと呼ばれることが日本では多いですが、これを漢字で記すと「功夫」は「時間」「身につけた能力」という意味です。

今の日本ではそういう意味で「功夫:時間を考える」そんな時期になっていると思います。