先日に行われた2012年上海国際武術博覧会を経て、ずっと長い時間をかけてやってきた大きな事業の一区切りがすべて終わりました。

何か今までにない安堵感を感じています。


自分にとって今回の大会は2002年から本場中国での国際大会へ活動拠点を移してから10年目の年。

2007年の8月に杭州で行われた海外人員武術段位講習を受けてから、後には伝統武術ルール導入のことを知り、そのルール研究や大会への上位入賞を果たすための訓練教程や武学理論教程をも構築してきました。

2008年の8月から横浜武術院での交流大会を始めて、その昨年までの4回を経ていく中でゆっくりと教程を組み立てて、一般武術活動と同時進行で選手育成をもじっくりやってきました。

そして2007~2009年までに同時進行で亳州伝統気功五禽戯の全套路と理論習得を経て、その普及活動も行ってきました。

太極拳でも陳式太極拳の普及活動に力を入れ、伝統ルールでの大会に向けてでは太極拳は陳式、健身気功は五禽戯、養生気功では伝統華侘五禽戯、をできるようにやってきました。

2010年では香港で行われた伝統武術ルールの大会へ自ずからチャレンジして、その感覚を掴み、今大会への布石としてきました。

昨年の上海体育学院の学習拠点における本場での練習方法や訓練のやり方を教え、連絡方法や先生たちなどのコネクションを伝えました。

そして2007年から数えて5年目、大会初参加から10年め、新たなメンバー構成で挑みました。

自分のすべてを託したつもりです。

6年前に亡くなった父にも憧れた中国で日本人の自分が堂々と挑んで成果を上げるということが伝わったと思っています。本当は上海の地で見せてあげたかったことです。

ようやく大きなひと段落が着きました。

この11年の間に、まだ日本にはない、これから将来に向けた本格的な武術教育活動での様々なソフト面はすべて完成できたと思います。

フィットネスの仕事全般を通じて判ったことは、世間によくあるものはハード面優先でやっているのが普通で、

一番大事なソフト面で欠けているものが多いのほとんどで一貫性が不足していて、付け足し付け足しでやっている現状だということです。

自分は遠回りになってもいいから一番いいものをとにかく作り上げようと考えていました。

今思うに、ずっと長く身に着けてきた中国武術、そして道家功法を体得したタオイストとして、

そして中国武術以前に学んだ剣道の技法を武術的感覚から新たにアレンジした、自身の日本剣術を総編し現代日本の関東武士道としてもやっていく、という不思議な感覚があります。

でも長い日本の2000年以上の歴史から考えれば、現代での自分にとっての必然性を思いました。

これからの展望は明るく力強い、と考えています。

そしてこれからも勇気と力を求める仲間を増やし、この何かとすべてに彷徨える旧式現代日本から救い、

新時代日本人となって、自分達の未来において良い面をよりよく高めて、

強く楽しく毎日を頑張れるようにしたいと思います。