昨日の日曜日の練習で上海大会に向けてやってきた訓練での調整がうまくいったと思います。

戦略と戦術を立てて今までにやってきました。もう後は戦場でもある大会会場の上海で頑張るだけだと思います。

今年からの上海国際武術博覧会ではルールが変わり、オリンピックスタイルを目指していたスポーツ競技会から、観摩交流会形式の大会へと移行していきます。

武術は体操競技とは違うので自分は歓迎したいと思います。

今回の出場メンバーは今までで一番レベルが高くなったチームになったと思います。

思い出すと本格的にチーム采配をして行うのは8年ぶりで、今の感覚的な実感のある手ごたえでは2001年の国内大会以来で11年ぶりのような気がします。

本当は自分もエキシビジョンで日本刀で兵法剣術をやろうかとも考えていてずっと練習をしていました。3ヶ月ほどかけて新たな身体感覚を築きました。

でも今回は裏役に徹してチームの成績をあげることに全力を挙げたいと思います。


昨日はふと父の遺影を見て思い出すことがありました。

亡くなった父は中国大陸に憧れていて、小さかった自分にこう話していたことがあります。

「中国はないろいろな拳法がいっぱいあって仙人の術なんかもあるんだ、父さんもやってみたかったんだ」

「男として生まれてきたならばやらなければならないことはたくさんある、やるなら一番を目指せ」

小さな子供の頃の記憶というのは不思議なもので、自分のやることすべて奥底にまで染み入っているのだと思います。


人生はいろいろあります。


今年に入って感覚的に気付いたことはたくさんありました。

自分が一番になったことはありますが、一番である金賞獲得者やその育成者ををも育てていく、ということを目指しています。

それはもはや国内ではなく中国。

今の日本の有様は誰でも判っているはずです。

2010年ぐらいまでの謙虚さという言葉を忘れた思いあがったアメリカナイズされた日本はもう情けないほどになりました。

政治家や財界の動きや毎日行き交う人々たちを見れば解ります。

集団になれば何かできるのかと勘違いして、マスメディアの流す情報しか知らず、すぐに仲間割れを繰り返して人のことをとやかく言うことはできるが、自分一人では何もできない、そんな考え方が一般的。

21世紀の国際社会では経済でも軍事でも中国が強くなってくる時代。

資本主義社会における世界経済1位といってもアメリカは世界最高の借金大国であってもう経済の立て直しが不可能で日本におけるアメリカンスタイルのビジネスも終焉が見えてきています。

そしていずれ韓国と北朝鮮も統合するようになればあわせて1億人を超える経済マーケットができます。

そしてやっぱり人口の多い東南アジアが今後も伸びてきて、ロシア、インドも強くなります。

こんな時こそ日本伝統の武家の心意気を活かさなければならない時代です。

自分たちは1000年にわたる日本武士の精神を持って、

郷に入りては郷に従い、本場での中国武術の大会で堂々とやってきたいと思います。


我々はどこからの支援も指図も受けず、単独独立してやってきた武術チームです。

「至弱をもって至強にあたる」

今年は21世紀型の日本武士道の幕開けの年にしたいと思います。

その一発めは上海国際武術博覧会から、ちょうど来週のこの月曜日がスタートです。

今週も頑張っていきたいと思います。