伊達政宗 遺訓

一、仁に過ぐれば弱くなる。義に過ぐれば固くなる。礼に過ぐれば諂(へつらい)となる。智に過ぐれば嘘を吐く。信に過ぐれば損をする。

一、気長く心穏やかにして、よろずに倹約を用い金銀を備ふべし。倹約の仕方は不自由なるを忍ぶにあり、この世に客に来たと思へば何の苦しみもなし。

一、朝夕の食事はうまからずとも褒めて食ふべし。元来客の身に成れば好き嫌ひは申されまじ。

一、今日行くをおくり、子孫兄弟によく挨拶して、娑婆の御暇申すがよし。


現代日本までの歴史を振り返って考えてみれば戦国時代での厳しさがあって、中国の歴史でも三国志から考えてみれば生き抜くことの難しさを知ることができます。

それに今は現代の欧米式資本主義社会が入ってくればそれはそれで大変なはずだと解ります。


しかしどこかに何らかの楽しみというのは見つけられるはずで、私は伊達政宗公の遺訓の中でも、

「この世に客に来たと思へば何の苦しみもなし」

有名なこの言葉を聞くと古人の心の広さに学ぶことができます。