明日は立春を迎え、ようやく日も長くなってきて少しずつ真冬の時候の後半、初春の時候へと移行していきます。

この冬に練習してきた短兵:剣・刀など短い武器における自由組み手練習もだんだん定着してきたと思います。

こうしてチャレンジしてもらえば中国武術の歴史、あるいは多くの武道において展開されてきた 

初めに武器ありき、そして拳脚を用いた攻防に移るという原点が体を通じて理解できると思います。

一般的な傾向として現代日本での意識感覚の多くはあくまで既成のものを与えられてずっと従いやってきたというプロセスで考えている傾向にありますが我々は原点からやっていくということを大事にしています。

(※既成のもの、とは、初めに受けた世界の影響から離れることなく広く達観視できずにあくまでその中でのみに展開していく、という日本によくある構造です。井蛙は海を知らず、という言葉にも例えられることもあると思います)

短兵:ルール

礼をして構える~器械を交わす~試合開始~互いに礼。

規定:上段、中段、下段 点剣 刺剣 架剣 截剣

1ラウンド30秒 3回

フリースタイル
(規定ルールをマスターして器械套路で組み合わせ技法をこなせる人)

1分 

ヘッドギアをつけて離れたところからスタート 劈剣 崩剣 撩剣あり 

組み合わせ

4~6人 トーナメント形式/総当たりリーグ戦

ジャッジ 主審:進行1人 評価審判4~5人

2グループに分かれ どちらかが試合をした時にもう片方がジャッジ

※客観的評価をしていく感覚を知ることと、眼の動体視力の訓練のためにもなります。 


評価法

一本 技あり 有効

一本

急所や明らかに技が一本決まった(頭部 小手)

技あり

すねや肩、肘周辺への刺剣などによる技が入った

有効

力は弱いが、相手にダメージを与えている

表などを構成し30秒内で、評価審判が記録して評価


先ず一番大事なのはしっかりと規定スタイルを行い、行き当たりばったりで打ち合うのではなく、より早くスムーズに的確・確実に攻防ができることの応用を練習します。

フリースタイルは完全にスタイルが確立されてからゆっくりとこれから暖かくなってから練習を行い、やっていきます。

そして最も重要なのは、相互の攻防意識を高められるための比武なので互いの礼に始まり、礼に終わるという武道感覚の共有にあります。

いずれ、この項目もこれから展開していく確立した普及のための運動プログラムの健身気功、陳式太極拳プログラムに続く看板項目になれるでしょうから皆さんで楽しく行いながらがんばっていきましょう!