今朝の横浜は快晴で青空が美しく真っ白できれいに見えた富士山とのコントラストが見事でした。

朝9時半~の鶴見川河川敷では澄んだ空気の中で太極拳・五禽戯教室では活気があってとても清々しく楽しくできました、新たに加わった皆さんもあってとてもいい雰囲気で行えました。

来週は日吉の丘へ行くので鶴見川はお休みです。また再来週以降よろしくお願い致します。

午後は武術院の活動、鷹爪拳、猴棍、四段長拳を今は行っています。この冬はこの3項目を学習していき、これからはだんだんと寒くなっていくので短兵:ウェポン・スパーリングの練習も行っていきます。

私たちの活動でも武術はやっぱり対人における対抗性の練習が大事なので安全にかつその有効性を活用してみるようにしています。


私は6~12歳まで剣道少年でした。中学生になり中国武術界へ入りました。

高校の時には必修授業の中で柔道を学びましたが、実体験として日本の武道は武技としての有効性や精神性の高さは非常に素晴らしいものだと思います。

しかし課題として指導者の指導方法などで、未熟で慣れていない人でも技を互いにかけさせたり、

不得意で苦手意識のある人にでも高段者とか体格が吊り合わなくてもやらされたりするのは安全性の面でも問題が大きいと思います。

(実際に柔道で受身を取り損ねて頭を打ち大怪我をしたりするトラブルも今までに多くありました)

武道における理不尽なトラウマをもたれた方も「そのやり方」が大きく影響をしていると思います。

経験として私は高校生の時に柔道の先生にカンフー対柔道だ、なんて茶化されて柔道部の体格差がある黒帯の相手と変な柔道の試合をさせられてしまい、

こうなってしまった流れ全体にちょっとカチンときていたので寝技逃れの途中から自分が所謂、今でいう三角締めかつての首四の字固めを本気で相手にかけて首筋を思い切り絞り上げてしまい結果としては互いに不本意な試合をさせられたことがありました。


この機会に思ったのは異種格闘技とかいうものは当事者同士が金儲け目的の興行での宣伝効果を使いたい、ということ以外は意味も得るものもないように実感しました。

無責任な第三者の関心のためにやるものではないというのを実体験で知りました。


その点において中国武術での対打、対練、散手、短兵というのは正しい方法を知っていれば安全だし、確実に武技の能力を向上させられ練習者共に良い成果を上げられると思います。

正しい太極拳の推手の練習も非常に素晴らしい武技になっています。

無礼を承知でいわせて頂ければ、

自分の見てきた今までの周りでは年配者で動ける人は少なくて、過去の栄光で「今」を偉そうにしていく風潮は良くないと思うのです。

かつて私が感動したのは中国武術代表団での今でも尊敬する老武術家の皆様の英姿と実際に学んだ徐文忠老師や何福生老師の生き様そのものが少年時代の私の心に大きく響きました。


思うに江戸時代に武術家、陳元賓が日本に来て関節技中心の武技を教え、それが柔術となり柔道になったという歴史から学んで感じたのは、

日本人が中国大陸で、現地にて学生たちに混じって師について学び修練し、

そしてその現地での学んだ中国武術や太極拳、健身気功などの全般を日本にふさわしく合うように原点を残しながらも、同時に洗練発展させていく、ということを今目指して行っています。


武術界での弘法大師・空海のような存在になれたらな、という夢を今持っています。

実は横浜武術院の活動は綜芸種智院、武術思想でも聾瞽指帰(ろうごしいき)に影響を受けています。

自分なりにコツコツと少しずつ成果が今出てきました。これからも精進してがんばります。


この冬の練習計画と2012年の計画を今ゆっくりと全体の全体を眺め、

それぞれのお一人お一人にも意識して総体的に考えています。


来年2012年が皆さんにとってまた新たな希望を持って有意義に楽しく活動できるようにしたいと思います。

皆様今日もがんばりましたね。お疲れ様でした!!