この1週間の間に三船敏郎さんの「宮本武蔵」「巌流島の闘い」の2部作を見ました。
かつて五輪書などを通じて宮本武蔵の研究をしたことがあります。
少し前に仲間達と会話の中で宮本武蔵の話になり「自分はあまり好きでではない」と語りました。
「アンフェアな勝ち方ばかりを狙うのはどうかとも思う」と言いました。
三船敏郎さんは本当に素晴らしい名優でした、映画を見終わって考えるところがたくさんありました。
思えば自分自身は元々チャンスに恵まれていたことはあまりなく、探し歩いてはチャレンジをして、うまくいかなければまた探し歩き、
そしてまたその繰り返しを続けに続けて今日までやって来ました。
なんとか名を上げることができるようになって、感謝や嬉しく思うことはたくさんあります。
しかし日本のこれまでの男性社会を思えば、人の活躍を妬んでは罠を仕掛けたり、
味方だと思っていたのが裏切ったり、寝返ったりされることが私の世代でもたくさんありました。
思うと私自身が常に世の中は「フェアであって欲しい」「フェアであるはずだ」と考えていましたが、
冷静に考えればそれは願望ではあって、実際はそうではないことの方が多い、ということでした。
「そうか、まだ甘かったのか」そう思うと同時に「人を信じる勇気を忘れてはいけない」とも思います。
人生は修行の連続です・・