昨日の練習では、全体的にも個々的にもいいコミュニケーションがありました。

武術の練習活動では、ここぞ、という いいタイミングがあると より上達できたりします。

物事は何でも 状況的、集中的、空間的なタイミングが合うことはとても大事です。


3月上旬に震災を受け、日本におけるありとあらゆるすべての 

状況的、集中的、空間的なタイミングが崩れましたが、

今後はそれをより高めようという感覚が必ず人々には持ち上がってきます。


古典的思想で謂えば、陽の中に大きな陰が生じ、その陰から陽を生み出していくことです。

陰陽のバランスを整える、これは季節で夏ならば、熱の中に冷を求め、冬ならば冷の中に熱を求めること。

つまりは意識的調和を図っていくことです。


気をつけねばならないのは陰の中に陰を探してしまうこと、そしてバブル期のような浮付いた中に浮付いてしまうようなことです。


武術や気功の項目にもこれはあてはまります。

陰の中に陰を求めると太陰となり、正気に戻れなくなり、

陽の中に陽を求めると何をしていいのか、わからなくなってしまいます。


どちらも「功」を上げるのはそこで停滞してしまいます。

これを気付かず、わかっていないと、逆効果のスパイラル現象に、はまったままになってしまうのです。

このことを「形:かたち」だけでは成り立たない、ということと、「意:おもい」だけでも成り立たない、という所以です。


我々はずっと地道な活動をコツコツとやってきました。

私たちが今目指しているのは、日本でしかできないこと。

あるいは日本人だからできること。

今までの日本にはなかった(思いもつきはしなかった)まったく新しいスタイルですが、

それは古き良き歴史を受け継いでいる「温故知新」の精神であることです。


最近はいいかたちで、今までの積み重ねが表れてきたのを実感しています。

これからの練習活動の計画のことや秋の演武交流会の打ち合わせや

上海での報告や、映像資料を見ながらの研究や、

武術の歴史、思想、哲学など、いろいろと話し合う機会を6月ぐらいにやりたいと思います。


また明日にでも一番都合のよい日程を考えたいと思います。