自分の「死」と向かい合えるか

今までにリアルタイムで私は「自分」の「死」と三回向かい合ってきました。

現在は有り難く、生きさせて頂いています。


私の誕生日は　１９６９年　１月２１日。

私の父の命日は２００６年　１月２４日。

父の死は突然でした。


レッスンの仕事では「代行」が出せなかったために休みをもらえませんでした。

死亡を知ったのは、早朝４時過ぎでしたが、

そのまま朝昼夕方とレッスンをこなした後にかけつけて　

冷たくなった親父の死体を抱きしめました。


とにかく愛しかったです。

怖さも悲しみも何もありませんでした。

ただそれが「我が父」の姿でした。

とにかく愛しかったです。


我が父の葬式にさえ仕事で出られませんでした。


父の納骨は私の休みの日である「水曜日」に行いました。

骨壷から、ひとつひとつ　手触りで私は父の骨に触れ　

３５年前に他界した成澤家の墓の下にあった

祖母の骨の上に父の骨を撒きました。


「良かったね」と思いました。


私もいつか、この上に載るのだろう。

そうか・・

それから何もかも怖く無くなりました。


悲しみは自分の魂を磨く力になりました。


ですから今は、また魂の力を磨いています。

そして今また更に、何も怖くはなくなりました。


ありとあらゆる世界中の富裕層からあらゆる誰でも、

自分の「死」と向かい合えるか。

自分の葬式を思い、自分が飾られた肖像画と向かい合えるか。


私は明日にでも来たって、いつでも迎えられる覚悟はいつだってできている。

誰にでも大切な生命を生命と認識して、毎日を生きているか。

「悟」