昨年5月下旬に日本でも出版された、米国の政治哲学者マイケル・サンデルの著作です。









その冒頭に出てくる2004年夏におきたハリケーン、カトリーヌで被災した

フロリダでの一例があります。

USAトゥデイ紙には「嵐の後でハゲタカがやってきた」と出て、

「他人の苦境や不幸を儲けの種にしようとする」

「人々は他人の窮状を食い物にする「ハゲタカ」に憤慨し、彼らが棚ぼたの利益を手にするのではなく、罰せられることを望む・・」

それはこういった災害に合ってしまい困っている人々の弱みにどさくさに紛れて付け込んできて

不当なビジネスを企む人々への指摘があります。


フロリダ州司法長官チャーリークライストも同じ意見で

「ハリケーンの後で困っている人の弱みに付け込もうとする人間の欲深さには、驚きを禁じえない」と述べた。


これからの日本でも起こりうる(もう起こっている)可能性があります。


私ができることで不自然ではなく、東北方面への支援や復興をお手伝いしたいと思います。


確かに復興にはお金がかかる、何が良い方法なのかは安易な発想からでなく、

人々の深い精神性が携わっていて欲しい、と私は願っています。


と同時に何故に震災や、事故が起きてしまったか、ということにも

今後の予防や備えを考えておきたい、そういうことにも関心があります。


本質的な部分ではアメリカと日本での文化的土壌での差異はいくつかありますが、

人間としての倫理道徳感での大事な部分を押えながら今後を見ておきたいと思います。