最近はいろいろと日本~アメリカ~中国の連係を考えていて、

火曜日のレッスンの帰りにふと見つけたのは「マトリックス三部作」が安く売っていたので、

そのDVDを購入し夜に1作目を見ました。

以前に一度この3作品を見て、今思うとまた違った感想がありました。


そして 次の日の朝、目覚めてから少し考えることがあり、

今度はレンタルで「2012」を見ました。


そしてそれから昨日の夜は「マトリックス リローデッド」

先ほど「マトリックス レボリューションズ」を見終わりました。


製作年を見れば1作が1999年、2・3作めが2003年。

ストーリーはミレニアムを前に、キリストを意識しているのと 話される哲学は「老子」からの引用であるのがわかります。

「2001年の秋に9,11」があり、

そして2・3作はユダヤ教、イスラム教を思わせるテーマが並びます。


そして現代社会の会社組織などにおける隷属的な生き方への疑問(戦闘場面がいつも高層ビル群が出てくるのが象徴的)と、

その経営者たちや官僚的たち思考の自己正当化との戦いにも照らし合わせ、

現代社会的なIT空間における精神的病の感覚をも表しているのを思いました。

印象的なのは、このストーリーも様々なところからシチュエーションを持ってきているのを感じます(元は日本のアニメなのだそうですが、それ以外では誰でも知っているのは不思議な国のアリス、男たちの挽歌、袁和平がアクションをやったので1980年代のカンフー映画、自分が直感で思うのは日本のコミックの男組も関係しているように思います、特に最初と最後が全く無縁なほど飛躍しているところなど)

印象的なのはアメリカも最近はストーリーが行き詰って日本から原作を持っていっていることです(以外なのは、リチャード・ギアがShall we Dance や忠犬ハチ公をやることなど)

自分がアメリカ映画で好きなのは、古くはチャップリン作品、バスターキートン、最近他界したチャールズヘストンのベン・ハー、十戒、スターウォーズ、ロッキーの1作目、バック・トゥ・ザ・フューチャー、フォレストガンプなどです。

アメリカが私の世代に与えてくれた影響の良さは当然あります。

一つは民主主義の確立、男女同権社会、あまり意味の無い年齢序列(年功=年の功:実力ではない)の廃止、自由の尊さ、明るさ、そして勇気あるチャレンジ精神です。

常にナンバー1であり続けたいことからの「弱さ」が生まれ、正当化するゆえに 

それがかえって目立つようになったようです。

アメリカも少し休みたいのがわかります。


威張らずに、気張らずに本当に心から打ち溶け合える「友」を増やして「戦うこと」に走らず、

「戦い」をいかに最小限に抑え、武力と智力のバランスを図り 

いつも目先の自分たちだけの「国益」を得ることだけに意識を置かずに、

歴史に残りたいのなら、

2000年~1000年前のアジアを含んでいる世界の歴史と文化を謙虚に学んでから、

1000年先を見て頑張って欲しいと思うのです。