蝉が鳴き始めました、蝉という生き物はとても好きです・・

その鳴き声がメッセージだったのか、今日はレッスンでとても感覚の冴えていた日でした。

月に数回、レッスンで自分が話しをしながらも「ハッと気付く瞬間」があります。

今日はそんな一日でした。

それは今の猛暑続きで思考能力が劣化しやすい時期にこそ、
自分の「能力=脳力」を試す時期だと、話しました。

知恵は長き工夫の積み重ねがなければ人々は場当たり的な行動に走り、
結果としては無茶な結果を自分で招きやすく、


気付くことも遅く、行いはいつも後ろ手・後ろ手になり、
心身ともに余裕がなくなり「脳力」は働かず「能力」は落ちていく傾向があります。

よくムシャクシャして・・した。とかイライラして・・やった、というのものは
その最悪な無知ゆえの典型です。


その中で最も大切なものは学識を知り、学び努力をした経験を「記憶力」に高めることであり、
そして継続した毎日の実践であり、

心身へと良好な成果や大きな効果を得られたら、またそれを発展させる、これに尽きます。


これは武術の世界では基本の意識でありとても重要なことだと思っています。


これは積み重ねた意味と意義のある時間の構築は絶対的だと思います。

頭で知識を知っていても、行わなければ体験、すなわち身体における「経験」の積み重ねには一切ならず、

やっただけで研究や反省せずに意識をしなければ時に流されて忘れてしまうだけです。


ですから「記憶力」というのは、「意識的持久力」のことなのです。


精神力がなく、集中力がないのは
「意識的持久力」を自分の意識で鍛錬の重要さに気付かなかったからでしょう。

マラソンと一緒です、自分の走れる距離から走り、
だんだんと長く走り、タイムもだんだん速くなる。


武術では更に多くの東洋思想・哲学に加えて、

武技、功法、套路など多くの格闘技術・体育・医療などでの分野があり、
これは多くの長き歴史の積み重ねの精華の集積知です。


今週はいろいろと多く振り返り、感じたことがありました。


大事なことは「生きている喜び」「生かされている喜び」この実感と、

それは人生のありとあらゆる「人間:人と人との間」の中に学べることが多くあります。


蝉が大きな声で鳴いています、ひと夏を生命の限り、鳴き尽くしていきます。

生きている嬉しさに「感謝!」そんなことを思います。