最近よく思うのは、

この日本という国の人々が古くから長寿だという理由は素晴らしい大自然エネルギーの恩恵と

直感を大事にしてきた偉大な先祖代々の人々の実践からきた衣食住の素晴らしい日本文化がこの国の健康を守ってきたことを実感しています。


毎日のレッスンで時々考えることが多くなってきました。自分はフィットネス業界に入ってからもう15年ほど経ちました。

今から振り返ると初期の方が真面目で真剣に心身を健全にするために全力を尽くしている方々が多く携わっていました。

今は大手のスポーツクラブのインストラクターもスタッフも何なのか よくわからない人が多くなってきています。

そろそろこの業界も潮時なのかな、なんて思うことも時々あります。


私自身は毎日会う皆さんに季節毎に健全な心身の良好な状態を保持するために意識して留意することを毎回お伝えし、

運動においては五臓六腑のはたらきにどういった実践をすることで良好な状態を維持できるか、

ということの意味や技を一緒に共感・共有していきながら行う、という方法をしています。


これらは15年前にやっている人はいませんでした。

何人かは知識は持っているようでしたが、それはノウハウの「ノウ:知識」を覚えてきて話しているだけで「ハウ:如何にする実践」は力不足のような状況でした。


私はいつも真剣な研究と学習のために日本では学ぶところが全くなかったので上海や安徽省を直接に訪ねては学び、実践してきたことで大きな良好な効果と成果のあることを具体的にお伝えしてきました。

最近はもう実践できる人も多くなり、嬉しく思う反面 人によっては不真面目に写る人も感じる時もあります。


私は「自分だけが正しい」とは考えていません。

しかし「正しい」と思うこと「良好」だと直感で得たことを大切にしています。


近頃は面白可笑しければ何でもありなフィットネス業界に少しがっかりすることが多いです。

あるクラブでは最近入り口にアキレス腱を守りましょう、とかウォーミングアップに注意しましょう、

とか張り紙に書かれていたり、やたらと強調してレクチャーするインストラクターがいて 

どういうことなのかと思っていたら、

ダンスエクササイズやステップのエクササイズなどでやたらと回転を繰り返したり

踏み変え足の頻度を上げ方向転換の多すぎるプログラム構成で足がもつれて倒れたり、

くじいてアキレス腱断裂や損傷の怪我をおこしている少なくない現実があります。

あるいは見た目がよいと思っている筋肉肥大だけを目指して行うトレーニングが最高だと思っているようなことや、

体の露出がやたらと目立つ格好をして腰だけを過剰に揺り動かす運動などを重視してウエストを引き締める、とかいう名目でやっているようです。


人間は筋肉だけがついていればメカニズムが足りる訳ではなく、腰周りがスリムに見せられれば即健康だというものではありません。

ダメだ とはいいませんが、その継続の向こうにあるものは何が待つのか、と感じているのです。

今その人さえ よければそれでいいという考えは場合によっては最終的にはただの無関心や無責任にも繋がるので好きにはなれません。

町中では肌寒いのに見るからに寒そうな格好をしていたり、神経質に何度もしつこく手洗いを頻繁に繰り返している人。

冷静に心身の機能のことを考えれば、五臓六腑と脳の働きが最も重要なことを忘れているようです。

肺呼吸を強くすることで息の出し入れする力が向上して鼻や喉がつまりかけた時に上手に咳やくしゃみ、を行えます。

意識呼吸では鼻の通りをよくすることが重要で一番身近な感冒・風邪予防になり、

肺が強くなれば心肺機能が向上できます。心臓のはたらきが力強くなれば、全身に送られる血液は循環し、腎臓の働きが健全であれば血液をきれいにろ過して老廃物を取り除けます。

肝臓は血液のコンビナートと呼ばれ将軍の官と呼ばれるほど栄養素となるエネルギーを蓄えています。

脾臓や胃腸の動きは流れが順調であれば、飲食した食物からエネルギーを吸収していくはたらきを持っています。

そこで体を動かすにも意識したはたらきで体には歪みができないように矯正する方法が大事であり、

筋肉と骨をつなぐ関節をほぐしておけば、血液やリンパの流れをスムーズに促進をさせられます。

脳からは脊髄から通った体幹から神経伝達から動かそうとする意識が動き始め、

思いのままに理に適った運動方法=正しい動きが行えることで必要な筋肉を必要な力で動かす感覚を掴むことができます。

自分の動きから、自ずと意識感覚が良好なことを実感できることで

心身のありとあらゆる身体不安や健康への心配事は具体的に生じないことを知ることができます。


その結果として自分の心身へのメカニズムをしっかりと理解できていれば、

ほとんどが幻想のような心身不安からは常に全く遠い存在にいられるやり方がベストです。

今の日本は誤りだらけの健康意識ばかりが普及しています。

時々は真剣にやればやるほど、何かこの国にのさばる儲けられれば誤りでもいいから

何でもOKの健康産業界から邪魔者扱いされるのかな、なんて感じることがあります。


だけれども、多くが誤りだらけの運動や健康法を 老若男女でとにかく何から何までやり尽して 

時間と労力とお金を使い果たして 身体不安の人々たちといつもずっと朝から晩まで一緒にいればいいのだろう、

と突き放すようにも割り切れません。


人によっては体が悪くなってから 何とかしてくれ、治してくれ、

なんて威張っていたりする人も多くいます。


とにかく困った日本国内における健康問題の実情です・・