今日は一日お休み。

横浜の天気はあいにくなので明日のミーティングに備えて資料づくりをしようと考えています。

今とても力を入れているのは健身気功五禽戯の普及です。

健身気功は中国国家体育総局(日本はまだありませんがスポーツ省)が

気功を医科学的な面から研究して4種類の伝統気功五禽戯、八段錦、易筋経、六字訣を新しく体操感覚でもできるように作りました。

(こうなるといろいろと意見も出てきますが、自分のようにスポーツ・フィットネス業界という現場にいる立場から見ると大事なことだとも思います)

この中で五禽戯を自分は一番力を入れています。

その他の八段錦はもう既にこの以前のスタイルも広まっていますし、易筋経は中国式ヨガでもあり、パワーヨガ系と重複することもあり、動作が複雑過ぎて難しいだろうと思います。

六字訣は中国語の発音をしながら動作を行うので日本人には向かない気がします。

五禽戯は日本人に一番ぴったり合っていると思います。

自分自身の経験では2001年に馬王堆導引術、2002年に短期間でしたが上海体育学院で学生に混じって気功体操の学習。

そして2004年~2006年までに数回健身気功五禽戯を学んでからはとても大きな発見があり、

そこから進展していき五禽戯の故郷、中国安徽省亳州市へ3回訪れ伝統の先生に学びました。


ここで学んだ伝承されて伝統の技や理論はずっと長く武術世界にいて、

動作の意味において生涯運動としても優れていることを医科学的な面でも解決できたきっかけになりました。

ラフォーレフィットネスサロンでは一講座を一単元90分を5回で実技と理論講座では気功理論概論、五禽戯と中国古典医学の考え方としての五行説の内容で完結するようにしています。

今までもう6年間続けています。

初めはオリジナルプログラム化した導引と中国武術段位制に沿った太極拳講座と3種類行っていましたが、五禽戯が評判が良いのとこれからの展望ができるので一本に絞りました。

そろそろ次のステップをと考えています。

今考えているのは五禽戯の基礎編は健身気功五禽戯、次は伝統華侘五禽戯原地十三式(その場で行います)そして活歩十三式(歩くスタイル)

そこから今自分が日本人向けにアレンジをしているのですが原地での虎戯、鹿戯、熊戯、猿戯、鳥戯各式です。

それから後に伝統の虎戯十四式、鹿戯十式、熊戯十式、猿戯十一式、鳥戯十四式です。

明日いろいろと意見交換を行う予定ですが、

これをどのように日本の皆さんにいいかたちで講座を受けてもらえる環境にしていくかを実際的なところから考えていきたいと思います。

最近は全国行脚して講習を行うか、短期集中でできるようにしていくかを検討しています。

場所は品川は御殿山トラストタワーと横浜の上大岡は駅ビルの上に両方とも宿泊施設と隣接しているので便利です。

あとはスケジュール日程や費用の調整のことです。企業の一員として良い環境を生かした面で仕事をするにはやはりそれなりに費用がかかってしまいます。

自分はフィットネスビジネスと地域普及の両面でやってきて、良い面はどちらも知ることができますし、この両者は今後どうなるのだろうか・・という素朴な感覚もありますが、できるだけ両立したいと思います。

7月には、プロの鍼灸師などの皆さんも多くいらっしゃる日本健康運動指導士会でも講習会をやります。

http://www.jafias.net/

これは五禽戯の創始者の華侘は鍼灸や外科手術をも行い、神医とも呼ばれました。

実際の日本では本場の五禽戯に興味を持っていられる方がたくさんいると思います。

今自分は新しい形での武術(所謂カンフーのイメージの運動を含む)と太極拳、導引や気功の交流できる全国組織を目指しています。

何故新しいかたちか、というと今までの複雑な人間関係のしがらみや不可思議なオカルトめいた空間ではない、

健全なプロ・アマを含むスポーツに携わる皆さんやフィットネスの業界人、

そして医科学的立場からの運動研究組織、そして東洋医学従事者の皆さんたちと提携し合って中国の国家体育総局と同じようなはたらきのできる民間組織を築きたいと思います。

スポーツプログラムスの中でできなければ、五禽戯倶楽部のNPO法人化も視野に入れています。

私の今現在できることは日本での普及指導、これからは日本での過程終了の認定事業の準備、

五禽戯では本場中国安徽省亳州市での本家からの講習と認定を受けられる環境ももう既にでき上がっています(日本での講習と終了認定、本家でも講義や認定もを受けられる、ということもできます)

あるいは上海体育学院でもスタイルは変わりますがスポーツ交流なども可能です。


今の日本では政治問題のこじれなどから始まった中国アレルギーがあるみたいですが、政治問題と文化交流はまったく別にして、歴史的に良いものはどんどんと吸収してきたように仲良くできるところは仲良くしていくことが大事です。

それにあまり問題を大きくすると日本に来ている真面目な中国人の皆さんの心を傷つけるようにもなるので配慮も大事だと考えています。


日本人の大らかで真面目な姿勢を見せるのもいい機会だと私は感じています。