私事なのですが、この秋はとても静かに落ち着いていて「沈思」とでもいうのでしょうか、

非常に穏やかに脳の感覚が冴えているのを感じています。


今年の9月に華侘五禽戯の故郷、中国安徽省亳州市へ3回目の訪問で

毎日朝から晩まで猛練習があり(ここまでやったのは、本当に久しぶりでした)

そして、第一回中国健身気功博覧会・華侘五禽戯養生健身節に出場して、

帰ってきてから何か感覚の変わった自分を思います。


どんなものでも様々な事象から学び得る、分析・判断、そして解決がスムーズな感覚があります。

物事はすべて因果関係です。原因と結果は繋がっており、人は選択や思考と行動の先に、その果てはそのものの発展形に通じます。

身体についてなら、

正しく体を作る運動(神経系統からの意思伝達)が大切なのは

動かす方法によって身体全身の四肢百骸、適材適所への運行が始まり、

血行促進・体内での水分循環の巡りが良くなります。

そして食物や飲み物の物質と成分は、

口から喉を通り、脾胃を通り、小腸大腸と抜けながら、

不要物は14~5時間かけた後体外へ出て行きます。

その精:エッセンスやエキスは体全身の脈官を通って五臓六腑に振り分けられて届き、

その働きが活性化されます、骨は骨髄を経由して強くなり、血肉が作られ、皮毛が生まれ変わります。


こういった運動習慣を持っていると、常に身体内での運搬力がスムーズになり、

いつも新しく筋骨・血肉・体液がまた作られています。

滋養に満ちた食物は気化して五臓六腑、全身に巡り、新しい栄養を吸収し、五官九竅が通じます。

よく眠ることで脳も休まり、感覚も正しくリセットされてこそ、

新たな活気が育ち、全身に気力が漲ってきます。


その報告として自然に「大脳・小脳」共に心地良くなり、

更新されていく現在進行形の感覚が得られます。


そしてまた未知なる新たな1日を頑張れるのです。

それを毎日、毎月、毎年、季節の変化に応対しながら良好なはたらきを繰り返し、

積み重ねていくことが大事だと思っています。


それが10年~20年~30年~50年とコツコツと地道でもやっていく、それが功夫です。

私自身は満27年間続けて 28年目に入りましたが、

まだまだ学び得るものは多く待っていると、感じます。


自分が目指すのは、あと40~50年後の秋。

ただひたすらに それまでに、この地道な功夫を繰り返し行いたい、

その時、そこに何があるのか。


そこにある「感覚」

それが自分の一番の楽しみです。