時々、医療の話などに力を入れています。
それを説明するには、
私が「養生の術」に目覚めた理由をお伝えしたいと思います。
私の世代には珍しく我が家庭は6人家族です。
住んでいた環境も良いとは言えず、
身体が丈夫だった訳でもありませんでした。
だからこそいつも真剣に身体の事に関心があったのです。
世界中では、今 武術や気功や太極拳が本当に大きく広まっています。
それは欧米の人たちの方が身体を良好に保つのは運動が大事だ、
ということを真剣に考えて知っているからだと思います。
武術がものすごく広まった理由としては
特にロシアなどは冬は特に暖房を使うのにも費用が膨大にかかるので
動き方で身体の巡りもよくなり、
寒い環境でも服を着込んで動いているうちに
身体は芯からほぐれて暖まることの重要さを理解したのが早かったのだと思います。
それに武徳が人としての倫理や道徳を守ることの大切さを知っているからだと思います。
日本を思うと、物資に恵まれすぎて思い上がる人が増え、
学ぶことを忘れ、いい加減になった人々が全世代老若男女に多く。
身勝手に身体を悪くする人も多いです。
実は私の父は若い時に柔道をやっていて腰を痛め、冬は時々後遺症に悩んでいました。
亡くなる少し前に腎臓を患い、常に身体を心配をしていました。
自分が導引の研究を始めたのは父を治してあげたいのが一番の理由でした。
学んでいるうちに自分のキャリアの中でたくさんの気付くことがあり、
自分自身が先ず本当に健全な身体と精神の構築術に目覚めました。
普通の人よりもたくさん身体を痛めて、
精神的に苦労をして来たので体得するのが早かったのだと思います。
しかし父は5年前に思わぬアクシデントで亡くなってしまいました。
間に合いませんでした。
父と同じ年の母は会話好きで人なつっこく身体を動かすのが好きで今でも元気に仕事をしています。
そのためによく養生を知らなくとも自分の身体感覚の中で理解をしているみたいです。
自分が導引を紹介して簡単なものはやってくれるのですが基本的に覚えるのが面倒なようです。
叔母が数年前から自宅近くの教室で太極拳を始めました。
そのおかげでずっと世捨て人のように見ていた僕のことを見直してくれました。
今は毎日自分の親や叔母と同世代の皆さんの健康のために役立てて頂きたいと思い、
頑張っています。
こういった理由で、日本でも本当に「正しい形」で広まって欲しいと願っています。