振り返るとフィットネス業界で指導するようになってからもう13年ほど経ちました。

いろいろと工夫して行ってきましたが、


武術運動はやはり行う当人の意識力がとても大切なので、厳しい言い方になって申し訳ありませんが、

古代から続く伝統の運動項目は、何とはなしに気を抜いてできるものではない、ということです。



よく難しい、という方々が多いのですが、


簡単で楽して本当に心身を高められるものはない、ということをよく考えることも大事です。



簡単で楽して金儲けができないか、とか、永遠なる怠け者の願望がよく聞こえてきますが、

ここ最近の世の中がおかしくなったのは、


そういった表向きと裏向きのやっていることの違った有り得ないビジネスモデルみたいなものを


強引に押し通して広めた連中の悪影響だと思っています。



経済的な格差が開いたなどといっている人がいたとしても、


実際はやっぱり歯を食いしばって耐えて、辛抱して倫理道徳に正しく頑張ってきている人が一番貴いのです。



武術はこういった努力が必要です。



太極拳は動作の原動力の通る道筋や道理を理解していかなければなかなか形になりません。



その点、健身気功は良いと思います。 日本人に向いていると感じます。

八段錦は体操感覚で気楽にできます。



その次はやっぱり五禽戯です。

六字訣は中国語の発音なのでその音と身体との関係を理解してもらうことが難しいと感じ、


易筋経はヨガがあるのでかぶってしまいますね。


伝統の易筋経や洗随経はなかなか深く学ぶものが多いです。



健身気功五禽戯はなかなか動作がよくできていて素晴らしい象形套路です。

そしてこの規定(健身気功五禽戯を地元安徽省亳州の皆さんはこう呼びます)が終わったら、


伝統華侘五禽戯がいいでしょう。

今の日本の多くで広まった運動は、


考えなくて、難しくなくて、見た目は楽しそう、というものに重点を置いて創作されてきましたが、

これは単に広まる=ビジネスモデルの成立ということに観点がおかれて効果というのは二の次だったりしました。

しかしこれはアメリカがモデルなので仕方のないことです(実際は無知でも開き直りでもやれる度胸は逆に感心します)

しかし近頃はこのやり方はもう限界に来ているのが見えています。

北東アジアにおける文化は中国や日本もそうですが「おすそ分け」が大事でやってきました。

私は良心的にみて、誇大広告がお得意な欧米的な合理主義が苦手です、


しかしアジアのおすそ分け文化でやっていてもなかなか広まらない現実も見えてくることもあります。



しかしこれからは中国が世界でより一層の存在感を増してくるので、


多くの人々がゆっくりとでも気付いてくれる時が来るのをしばらく待っています。



やっぱり食事にも共通することですが、

心身の健康感覚が向上できる実際の効果がとにかく大事。



公けに人々が等しく元気になれることが大事。

頑張る自分も大変ではあっても楽しく有意義にいつも元気でいられるのが大事。



こうしたいつものやり方でやっていきます。