youtubeでいろいろと世界の武術事情を見ていたら、

何気なく5th WWC Hongkong 1999というタイトルがあったので 

その映像を見るとロシア選手の南拳の演武が出てきました。

(ちょっと記憶が薄れていますがジャマールという選手でした)

http://www.youtube.com/watch?v=X6rF-pShr4k&feature=related


この1999年の秋に行われた 第5回香港武術世界選手権大会に親友の渡辺成人さんが代表で出場しており、

自分は97年に一度全日本を引退して この九龍の体育館の会場で

実際にこれを一人で香港に訪ね観に来ていました。

これはビデオではそんなに目立ちませんが当時の会場では、ものすごくレベルが高く内容も良かったです。

しかし点が出るまでにものすごく時間がかかって、審判が何やらもめていて、

やっと点が出たら、とてもその点数が低くて 観客からものすごく大きなブーイングが起きたのを覚えています。


この大会は覚えているのは、前年に成績が良かったり 

名のある選手が出て確かにノーミスで演武で終わると点はかなり高くつき、

その他 無名の選手で、これは非常にいいな、と思ったのに「何で?」というものもかなり多くありました。


関係者に聞いてみると「政治的理由」と答えが返ってきました。


スポーツと政治が、こういうところにまで影響していいのか。

それでは、意味がない。

スポーツはスポーツで政治は政治でそれぞれにやればいい。


ウクライナのチームでとても女子剣術で内容は良かったのに、全然点が伸びなくて監督が怒っていました。

その理由は、

世界中の語学が堪能な渡辺さんを通じて聞いてみると

「ある中華系の連中だけにしか判らないし通じないルールだ!」と言っていました・・

その日、渡辺さんと一緒に香港の港の夜景を見ながら

「こういうやり方や、このままでいいのだろうか・・」とずっと熱く語り合っていたのを覚えています。


翌年2000年は自分もカムバックすることになり

公開競技の対練項目でベトナムのアジア選手権に代表として出場しましたが、

やっぱり同じようなことがありました。


それから自分はやりきれないこの不透明な世界から遠ざかりました。


昨年の北京の大会を見ると今現在までも、この考え方は続いているようです。

何故、今こんなことを思い出して綴りたくなったか、というと

自分は正直でいつもいたいためです。

真の武術の発展のために。


(先月、日本の武術関係者たちと話すことが多くあり、多くの方々から聞きました

意外に、この拙いブログを読んでくださっているようです、ありがとうございます。

時々、自分はこうして時々この業界内の事情を自分の感じた意見を語ることがありますが、

もし迷惑になるようなことがあったと感じたら 私にメールを送って下さい)