ここ数日間、いろいろと考えさせられることがありました。



「中国武術とは、どういうものか」を定義すれば、

「攻防(格闘)技術」「套路」「功法」の3つの集大成です。



この武術世界を構築できたのは、


陰陽五行思想などの「哲学」や黄帝内経に代表される「中医学」


「孫子の兵法などの軍事的思考の側面にあわせて


実際の戦闘技として生まれた徒手や武器を持った「攻防技術」に加え

老子の思想から発展した老荘思想、武当山道教から生まれた太極拳のルーツの「武当拳」の理念や、

少林寺に代表される仏教的な禅の概念


「心」と「魂」を救う感覚を持つ倫理道徳を良くするための「文化背景」を含み、

心身共に良好な体育運動として、実際に活き活きとした武術の技を見て心地よく感じたり、

自分自身が実践して行い 


誰でも多くの人々に有益な作用を起こす部分が全て融合した世界が「中国武術」だといえます。


もしこれが、


「攻防」つまりは、

悪漢などから自分自身を守ることや正義を維持する為の武力を培い、


時代によっては文化意識の腐敗した精神汚染から心身共に守衛ができなくて、



「套路」つまりは、


拳脚を通じ身体を自由自在に 自分の意志で動かし 脳筋を活性化し、


記憶力向上や応用能力などの伝統的に継承されてきた運動法則ではなくて、

「功法」つまりは、

自然の道理や法則に正しく則った運動が人の身体機能(筋・骨・内臓・肌肉・皮膚)を


良好に活性化ができなかったのなら、



それは「中国武術」「武術」ではない。



「武術」を正しく行っているのなら 人間の能力として能動的かつ積極的で前向きな考えを持てるはずです。

受動的(自分一人では何もできない)で消極的で


未来に希望が持てないような感覚を常に持っているのなら、それは「武術」をやっている人間とはいえない。



日本では時々「中国武術・かつては中国拳法」はただの踊り、


ダンスなどといわれることがありましたが、それは「その通りの人たち」も多いことは認めます。



それより伝統的な「踊り」や今や人気を誇る「ダンス」の方々にも失礼です。



自分は今10年後の武術界の未来を考えています。

世の中に必要なものは必ず残り、不必要なものは必ず消えて無くなります。

自然淘汰はこれから必ず近い将来に起こるでしょう。



日本の政治不信もピークになっており、


社会保険庁などの公務員組織の腐敗や矛盾、


不適合性から起こるやるせない不安や心配事もこれに関連しています。



こういった今の問題を起こす人間たちに負けずに未来を良くするために頑張っていきたいと思います。