華 佗(か だ)は、中国後漢末期の薬学・鍼灸に非凡な才能を持つ伝説的な医師。字は元化。

民衆から「神医」と呼ばれ、屠蘇や「五禽戯」 という運動による健康法(導引)の創始者です。

同郷の、曹操の典医となり、治療にも当たっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五禽戯(ごきんぎ Wuqixi 5 Five Animal Frolics)は

1800年の歴史を持つ中国発祥の体力増強法で

 

虎鹿熊猿鳥の五禽の動作を用いた体操(動功としての気功)の一種です。

 

 


体力強化とともに治療法にもなり、胃を丈夫にし、消化を良くし、関節をやわらかくできます。

 

また呼吸法に意識をおくことで気管支炎、肺炎からの回復、予防にも効果があります。

 

 


五禽戯は中国後漢末の医師華侘によって作られたもので 古代から中国の民間に伝わっていた健康法を五種類の動物の動作にヒントを得て陰陽五行思想を盛り込み、

 

中医学の哲理をふまえ五臓六腑を活性化できるようにした運動です。

後に現れる易筋経や八段錦などの気功や象形拳や太極拳などにも大きな影響を与え、武術運動に見られる套路形式の創始のスタイルでの成立だと考えられています。

 

 

 

(現在は2002年に国家体育総局・中国健身気功管理中心の制定した健身気功五禽戯は中国全土に限らず、国際健身気功連合会が創設され世界中に普及しています。

 

 

 

 

 

華佗の故郷である、沛(はい)国譙(しょう)県(現在の安徽省亳州市 魏の武帝 曹操と同郷)では36流派あるといわれている中で、

 

伝統華佗五禽戯倶楽部の薫文煥老師の継承して来た「華佗五禽戯54式」が非物質文化遺産として2007年に安徽省人民政府に認定され、後に国家級になりました)

 

 

 

 

 

中国には各種の武術の体力鍛錬法がありますが、五禽戯は特に上記のように合理的にできており運動量も大き過ぎず体の弱い人でも年配の方でも初心者でも行うことができます。

人間が体力をつけるためには長く続けることによってより大きな効果の出てくるものなので長続きするためには練習に楽しさがなくてはならない。

その点では五禽戯は動物の所作から動きを編み出したたため単調にならず、日々新鮮で興味深く、面白く続けることが可能です。

 

 

 

 

 

 

 

伝統 華佗び五禽戯13式

 

 

 


「虎戯:虎の型」では虎が飢えて山から下りてきて 猛威を振るう目つきを意識して行い、

 

両腕・両足を踏ん張り両手の爪先から力を発する動きがあります。

 

 

 

「鹿戯:鹿の型」では、小走りにステップを踏み、伸びやかに体を動かす特徴があります。

 

 


「熊戯:熊の型」では、穏やかにのっそりと歩く動作が含まれています。

 

 

 

「猿戯:猿の型」では、身軽に躍動する様を行います。

 

 


「鳥戯:鳥の型」では、優雅に翼をはためかす動作があります。

 

 


五禽戯を練習することで人体機能のはたらきを高めることが出来て、しかも動作によって五臓の所在を知るきっかけにもなります。

 

 

2007年 11月 初めて 日本人での初訪問と「華祖庵」にて、交流エキシビジョン交流会の模様。

 

 

 

 

 

 

そして1800年前にも存在し躍動していた五種の動物の俊敏さを感じ、その動きが行う自身に備わってきます。

どんな人であっても、大切な自分自身の精神と肉体両面の生命力アップの意識的向上を実感できる運動というものは現代であっても重要であります。

 

私共が日本人として2007年に継承してきた「伝統華侘五禽戯」は、日本華佗五禽戯倶楽部、横浜武術院の普及活動にて指導しております。