武術で重要なのは「守り」と「攻め」の両立です。

これは、どんなことにも応用が利くもので、


何時の日でも 治世にあってこそ、心構えを磨き 技を磨くことが大切です。

「治にいる時に乱を忘れず」

これがかつてに考えられ、今それが活きているかどうかにかかります。



「守る」時の精神はしっかりと雑念無く防衛すること


「攻める」時の精神は迷い無く一気にいかなければならないものです。

日本経済の不況の底は既に打ったのを感じています。


これから6ヶ月先には早いところからはもう守りから攻めに転じると見ています。


今現在はどこも乱世の状態になっており、


守り抜くためには脱落せずに一致団結できるか、どうか。

あるいは能力の高い者を活かし、無駄や労力の消耗を防いで辛抱強く耐えていくにもかかっています。

自分自身の経験では この業界で、ここ10年の間に2回の倒産、2回の合併にも負けずに頑張ってきました。

数度リスクを背負っても改革を行っては立て直してきて、


好景気を活かしてきた経験があるので これからまたその「勘」を生かさねばならなくなってきました。

その為には経済の流れを読む力を使わなければいけません。

(トップに立つ者が読めないと命取りで、組織においてもこれは同様です)



今現在、リーマン・ショックから日本も不況に陥ったのは「証券」「不動産」そして「銀行」でした。

最後の銀行が今立て直しを図っていることから考えれば、ここからの進展を予測できます。

先ず今の日本では流れとして 半年の間には大きな投資はない、ということ。


国が行っていく政策はほとんどが呑気なものなので、

民間は一早く債権の処理をして 負債を資産に変える展開ができるかどうかにかかっています。

今現在の日本社会の経営陣の多くは、この5~6年でかなり若返りましたが、


まだ債権を資産に変えた経験を それぞれに自発的な決断から成功したことのない世代のように感じています。

つまりは構造改革後に続いた好景気に乗った「攻め」だけで


「守り」の概念の薄かったことにも起因していることだと思います。

長い目で考えれば、今が後に資産になるものを買うには全てがチャンスですが


「買う人」も見極められなければ「大きなリスク」になるかも知れぬ、という現実が来ています。

不況では国内における多くの人の心身を疲弊させるので、


たとえ良い情報であっても気付かぬことも多く存在し、多くは目の前の事で精一杯になり易いので、

こういう時は心身共に良好な感覚を持っての情報戦も大事です。



(一昨日に浅草で感じたのは最初の景気回復の浮揚対策としては、


今年10月に決定する東京五輪招致に大きくかかっているようです。


外資や良好な投資家はもう東京に大きく賭けに出ているのが判りました)



一を知りて10を知る。

自分の経験なら、一が動いたら10の動きを予測して動き始め、


3~5程に来た時に一気に攻めることが大事です(普通世間の一般は7ぐらいで動き出します)



今は臥龍の時でしょう。