先日、五禽戯ツアーを終えて帰ってきてからは GW特別レッスンなどもあって
いろいろとたくさん仕事も残っておりました。
ここへ来て全てをこなし ツアーの模様の報告もようやくひと段落しました。
感想としては、今とても穏やかな気持ちでいられます。
実は中国の健康運動項目で系統的に完成したものの中で最も古い(1800年の歴史)伝統の五禽戯を
しっかりと日本に紹介し根付かせて元気な人を増やそう!という気持ちからくる実践は もう7年前から行ってきました。
これは公私を含めてやりたい、あるいはやらねばならぬ、という想いから始めました。
私は「本音と建前」というのが嫌いです。
「本音は本音」しかないのです。
導引術や健身気功、太極拳の運動効果をフィットネスプログラムとしての医科学的な証明を果たし、
フィットネス・スポーツクラブでの指導、インストラクター養成。
(現在発売中のフィットネスジャーナル5月号の記事より)
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企業の福利施設や学校での指導、屋外太極拳教室での普通一般の方にも体感してもらえる活動。
そして真心からの人と人を繋ぐようにしていきたいので、
動きの遅い日本の行政や既成組織などとは別に 独自的な中国武術の活動を行ってきました。
我々の力を試す場としては 本場中国での国際大会で成果発表を行い、
そして伝統華侘五禽戯の故郷、亳州を2度訪問し 安徽省亳州市人民政府との正式な文化交流を行いました。
ようやくここへ来て、一つ目的を果たした安堵感を実感しています。
そして少しゆっくりして充電してから次の目標をじっくり考えています。
今行き詰った日本社会が抱えるたくさんの問題の解決に何か貢献するのに、
自分が今できるやり方を広めて伝えていくこと。
先ず、それが健康問題ならば、老若男女ができる運動として方法の細分化を突き詰め
人それぞれにふさわしい形で太極拳、気功、その他たくさんの武術運動をお伝えしてきました。
身体が元気に、気持ちが愉快に思い、毎日に楽しみや張り合いが出せるようにしていくこと。
そこからうまくいけば、仕事も人間関係もうまくいくことだと思います。
そしてそれがよりいい形で気と気が合えば協力者や仲間も必ず増え 共に向上していけば、
自ずとどんな形でも業績も上がっていくはずですし、そうすれば必ず報酬も良くなるでしょう。
そして安心な環境に身をおいて、生活の全てが充実するものだと思っています。
感じるに、
「自分が世界を変える」時々不況な時になると、仰る方が出て来ます。
映画やドラマチックなセリフや文字の上では格好いいのかも知れませんが、
自分はこういった言葉には懐疑的です。
一人の人間が世界を変えることはできない、むしろそれは不自然でふさわしい事ではない と私は思います。
本当は一人一人が自分自身をいい方向へ努力する決意をすること それだけでいいのです。
そのために自分自身を変えること、これが実は一番労力の必要なことだと思います。
ただ大きな流れに、深く考えずくっついていくのはリーダーが有能な人間だったらうまくいきますが、
時代は常に移り変わります。
自分自身を洞察し、反省して うまくいかないことは修正し それは適切に処理しなければならない。
うまくいったことは、それをまた発展に結びつかせるために精査していくこと。
日本人は自己管理や自己責任能力への認識が世界では類が無いほど 高いと確信しています。
今の日本社会を厳しく指摘させてもらうと、
自分の責任から逃れることばかりを考えようとし、判断や管理のずさんさを 人のせいにしがちで、
虚言や妄言を話し 簡単に人を騙すような人間がやたらと横行しています。
乱れた時代の人々の精神を変える為に、
自分から何か新しいことを起こし「誰か、見知らぬ人の為」にでも喜んでもらおう、と考えて
毎日を潔白に頑張っている人が少なくなったからだと思います。
(しかし、頑張っている人も必ずいます、その方々がこれからの未来を良くしていく人たちです)
これは日本に限らず どこの世でも乱れてしまう要因だと思っています。
いつだって人生は再生できるし、変えることができる。
そして、必ず良くなる時が来る。
今周りを見れば、新緑がまぶしく輝いています。
暦は立夏を過ぎて小満に向かっています。
思い出して欲しいのは半年前が「立冬」を過ぎた頃です。
そのときの樹木や葉は「枯れた」のではなく、土に還り一休みをして力を蓄えてきました。
新しいのは再生のことで、永遠にこれは続きます。生命に限界などはない。
乱れた世というのは、ただ一時的な「心の混乱の表れ」に過ぎません。
落ち着いて目指す方向を見れば、誰でもすぐに己の行く方角が見えて来るはずです。
鳥は飛ぶ、それは羽があるからです。
そして、羽ばたかせる勇気と 行くべきところを感じているからです。