今日は午前中のレッスンが終わって、更衣室で着替えていたら
仲のよい空手の先生をやっているインストラクターの方と一緒になったのでいくつか会話をしていました。
「そういえば、お聞きしたいことがあったんですよ~」と聞かれたので「何でもいいですよ」とお答えしたら、
「実はあるところで○○さんという、太極拳のチャンピオンだという方が売り込んで来たのですが知っていますか?」
「ああ~○○さんですか、知っていますよ・・え~○○さんは○○の人ですね、それから ん~~と・・」
こういうことはよくあります。この時咄嗟に思うのは、
来日して稼ぎに来た中国人でも日本人でも
「○○さんは素晴らしいです、是非よくしてあげて下さい!」と言ってあげたいことは よくあります。
しかし、フィットネス業界はやっぱりシビアなビジネスの世界でもあるので
簡単に「良いですよ~」なんて言ってから後になって
「全然、駄目じゃないですか!」なんてクレームをつけられると
「自分自身」の信用にかかわって来ますので 立場的な責任で うかつに言えなくなりました。
私が仕事しているクラブでも以前に夏季五輪での有名な日本人メダリストや日本代表経験者のレッスンでも
内容が悪くて打ち切られたものもたくさんあります(本人のプライドの都合で自己都合や一身上の理由で退社というのが普通です)
(実は、過去にいくつか例があるもので、良かれと思って言ったことが、その人のクレームが自分に悪い形で降りかかってきたことがあります)
結果として私は、
「チャンピオンと云うなら、その実力をその場で見せてもらってから、
皆さんでテクニックや人格や指導者としての雰囲気などのトータルを感じたまま 正当な評価をしてあげればいいんじゃないか、と思いますよ」
「それに毎年あちこちで大会をやれば、優勝者はチャンピオンと名乗りますからね」と答えました。
それにやっぱり思っていた ことがあったので、
「太極拳とか武術で「チャンピオン」という呼称は誰が最初に言ったか知りませんが、自分は状況的に相応しくないと思います」と言いました。
「○○年に、○○で行われた○○大会での○○項目での優勝者・第一位 あるいは、メダリストです」なら的確で相応しいと感じます。
「チャンピオン」という呼称はメジャーになった後で多くの面前でのトーナメントを勝ち抜いてきた項目で名乗れるように思うのです。
(名前は何とはなしに格好いいように見えますが、
それはメディアやネット上や、観客席で 選手・コーチ・監督・オーナー・ジャッジが あちこちに自由なところで賛否両論をぶつけ合いバシバシ叩かれるようになってからも認められる相応しい存在(団体)のことです)
今現在、中国武術は、どちらかといえば「カンフー」の名称でゆっくりと試行錯誤を重ねた活動をしながらもメジャーに近づきつつあります。
それに、日本ではあまり知られてはいませんが
今やアメリカやロシアではメジャーの仲間入りを果たしたように思いますが、
日本国内の活動を見るには 全体的に、
何かちょっとどれも広告塔もイマイチでまとまりの無い不明確な状態になっていて、見ていて ちょっと遣る瀬無い時がよくあります。
(いろいろとこの業界の今までの活動や事業を客観視すると、公共事業を失敗させた業界のような 可能を不可能にさせてしまった方々の行動が多すぎる気がします)
正直、まだ日本では未知数な潜在能力を持った人々がたくさんいて、
なかなかチャンスが与えられていない状態だと思います。
もう2年ほど後におそらく今爆発的な広まりを見せるアメリカやヨーロッパ諸国、
そしてオリンピックに強いロシアと中国・華僑関係が組んで大きなイベントになって古い歴史を持つ「武術」が新しいスタイルや解かりやすいフェアなルールになって再出発してから、
また日本に再上陸してからヨガのような更に大きなブームになると思います。
「チャンピオン」の称号はそれからです。
いろいろな世界で、様々な分野で これからの私自身もまだまだ 頑張らねば!